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あいらぶらざー!
発見する姉
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なさいってあれほ、ど…人間!?



咄嗟に過去の弟たちの悪行が頭をよぎったけど、躓いたのは、イノシシでもなく、人間だった。



しかも、大分ぼろぼろ、なんですけど…。



ピクリとも動かない。もしかして、死んで、る?



「あ、あのー…あのー…もしもし?死んでます?」



返事がないので、とりあえず埋めるための穴を掘ろうとあたしは腰の鞘に手をかけた。行きずりの人にも墓をつくってやるぐらいの慈悲はある。



その時だった。いきなり、死体が動いたのである!



「み、ず…」



かすれた声と、持ちあがった頭にあたしは驚いた。二重の意味で、だ。



それが限界だったらしく死体はもとの沈黙に戻ったが、あたしは驚きで声も出せなかった。



まさか。



いや、そんなまさか。



とりあえず死んではいないらしいうつ伏せの死体をひっくり返して仰向けにして、その髪をかきあげた。



金の、髪。さっき見えた青の、瞳。女の子と見間違えるぐらいのかわいらしい顔立ち。



いやいやいやいや、あたしまだ村から200歩よ?そんな奇跡ってある?



でも何らかの事情があって、やっと今日、村に帰ってきたんだったら、説明はつく…。



あたしは彼の全身をさっと確認した。傷はすり傷ぐらいで、その辺に生えている薬草で十分治療できるものだ。



よし。この人がノエルだったと仮定して。



あたしはぐっと拳を握りしめた。



証拠隠滅しよう。



こんなとこに寝かせてられない。ノエルが見つかったとなれば、あたしの旅も即終了!たかだか15分の旅なんて皆のいい笑い物よ!



傷の手当だけして、このまま旅に拉致しよう!だって5年間も帰ってきてなかったんだもの。それがもう一年増えたってたいして変わりはしないわよね!



あたしはとりあえず治療のための薬草を採ってこようとノエル(仮)をそっと地面に置こうとして、聞こえてきた声にぎょっとした。



「―…サラー…」



こ、このっ、この声は…。



「サラー!」



ジャンだ!あ、あ、あの子、あれっほど言ったのに、追いかけてきたんだ!



あたしはノエル(仮)を抱えたまま、わたわたと踏鞴(たたら)を踏むと、超特急で村と逆方向に走り出した。



ノエル(仮)が細身でよかった!



過保護なジャンにこんなとこ見られたら、本当にあたしの旅はおしまいよ!



「サラーおいサラー!どこにいるー?やっぱり俺も…」



姿は見えないけれど、ジャンの声は聞こえる。その声の続
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