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二度目の家族に迎えられて
第二章

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「私達がです」
「エリーをですか」
「家族に迎えていいでしょうか」
「一緒に寝てくれますか」 
 スタッフはスクーラーにこのことを確認した。
「エリーと」
「はい、私達は今も猫と一緒に暮らしていますが」
「一緒にですか」
「寝ていますので」
「ではエリーもですね」
「大丈夫です」
 スクーラーは確かな声で答えた。
「ですから」
「わかりました、では」
「はい、家族に迎えます」
 こうしてだった。
 エリーは家族に迎えられた、そして数ヶ月後。
 スクーラーはこの件から親しくなったウッドに彼女の自宅で話した。
「もうすっかりね」
「エリーとなのね」
「毎晩一緒に寝て」 
 そしてというのだ。
「仲良しになったわ」
「ニャ〜〜〜」
「ナァ〜〜〜」
 エリーだけでなく白い雌猫もいて一緒に鳴いた、スクーラーは彼女も見て話した。
「アンともね」
「先住猫ね」
「甘えん坊で人懐っこくて」
「エリーはそういう娘なのね」
「それでアンも穏やかだし」
「仲良しになったのね」
「今は毎晩この娘達とね」
 ウッドに笑顔で話した。
「家族でよ」
「仲良く寝ているのね」
「楽しい夜を過ごしているわ」
「それは何よりね」
「ええ、ただ一緒に寝られない人もいるのね」
「猫とね」
「そこは人それぞれね、家族に迎えるにも」
 それにもとも言うのだった。
「それぞれの子で何かとあって」
「難しいわね」
「そうよね」 
 ウッドもそれはと頷いた。
「そこはね」
「ええ、難しい問題ね」
「相性はどうしてもあるわ」
「そこを迎える方がどう見極めるか」
「そのことも考えないとね」 
 二人でエリーそして彼女と仲良く遊んでいるアンも見て話した、エリーが幸せになったことを喜びつつも相性の問題も考えて話したのだった。


二度目の家族に迎えられて   完


                  2023・1・24
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