第八十三話 フランクヴルトにて
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は、ゾフィーに占い師を引き合わせた人物を、おぼろげながらも特定していた。
(おそらく、いや十中八九あの男だ……)
城を出た占い師は、クーペが追跡している事も知らず、とある場所へまっすぐ帰った。
その場所の名はロトシルト銀行本店。
占い師は、路地裏の本店の裏口から中に入って行き、早朝の大通りにクーペだけが残された。
クーペの睨んだと通り、裏でロトシルトが絡んでいた。
ロトシルトは占い師の胡散臭い占いと自身の財産を使ってゾフィーを篭絡し散財させ、実質的にフランケン大公領を自分のものにしたのだ。
(まずは、陛下に報告しに戻ろう。フランケン大公の料理は後だ)
大通りでは、チラホラと早出の商人達が、朝市の為に集まりだした。
クーペはメイドのヨゼフィーネの姿から、商人風の姿に変装すると、風の様に路地裏から姿を消した
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