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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
同志-ともにあゆむもの-
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された妹。
財団への恨みなど一瞬たりとも忘れたことなど無い。
しかしこれでやっと仇討ちができると思うと少しだけ口元が綻んだ。

「喜ぶのはまだ早いです。これからスタートラインに立つところではありませんか。」
「む…そうであったな。」

柏原にそう言われ、いけないと思いメガネを押し上げ緩みかけた口元をキッと結び直す。

「これから反撃開始ってワケだな。充分カッコいいぜマスター!」

隣にいたシャルルマーニュもやる気だ。
やるしかない。やらねばならない。

「そなたのカッコいい活躍にも期待しているぞ。シャル。」
「おう!任せとけ!」

そういってマスターに親指を立てる。

「オレやマスターだけじゃない。レジスタンスの士気も滅茶苦茶上がってる。あの二人のお陰もあってか個人個人の練度も昔とはまるで比べ物にならないくらいだ!」
「なるほど…感謝せねばなるまいな。あの二人には。」

彼らの言うあの二人≠ニは勿論大和と武蔵の事である。

実際その2人も、彼らと協力し打倒葛城財団を目指すのも悪くないと考えていた。


だが、その大きな目標は儚くも散っていくことになる。

あまたの命と共に…。




「なによ…これ…。」

数日後。
そこには変わり果てた光景を見てそう言葉を漏らした武蔵の姿があった。

自分達がいたのはレジスタンスの本拠地。
敵の侵入なんてほぼ有り得なかった、数少ない平和で落ち着いていた場所。

憩いの場であった噴水は破壊され、居住区など施設、物資や武器などをしまっておく倉庫はとうに破壊されている。

至る所にはクレーターのような爆発痕。
そして今も尚響く、無慈悲な爆発音。

「れんさま!!れんさまああああああああ!!!!」
「くそっ!離れろこいつ!!いい加減に…」

数の暴力で押し寄せるゾンビ兵達によって、一人また一人と死んでいく仲間達。

「ガキは殺せ。女は捕まえとけ。後でおもちゃにすっからな。」

無慈悲に殺される子供達。
衣服を破かれ、道具のように扱われ犯される女性達。


「さて、ここの頭領はシャルルマーニュだったか…。さぁ出て来いシャルルマーニュ。それとも私の最強のセイバーに勝てぬと怖気付いて逃げたか?」

平和だったレジスタンスの本拠地は今こうして、
葛城財団の手によって蹂躙され尽くされようとしていた。



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