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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
同志-ともにあゆむもの-
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士の女性。
荷物の運搬をこなす元宅配業者の若手達。
元消防隊や警察官、役所の役員といった公務員やサラリーマン達は討伐隊や立派に見張りをこなす警備隊など、
ここには様々な人間がいる。

元々やっていた職業や性別、個性などは全員バラバラではあるものの、彼らには一つだけ共通点がある。
それは、

「竜胆の兄貴!今度その置鮎とかいうやつに会った時は、俺達にも知らせてください!!」
「頭と兄貴達の仇だ。俺達でその首取らねぇと報われねぇってもんですよ。」

「子供たちを守りたかったよ。でもね、同期が命の保証と引き換えに子供達を財団に売ったんだよ。え?その同期は今どこかって?因果応報っていうのかな?その場で即撃ち殺されてた。」

「困ってる人達のために物資を届けたかった。」
「あいつらさえ…葛城財団さえ邪魔しなければ死なずに済んだ命が何百とあったんだ。」
「許せねぇ…あいつらマジで許せねぇよ大和さん…!!」

「葛城財団が許せない。」
「葛城財団が良い団体であるとは思えない。」
「葛城財団によって幸せを根こそぎ奪われた者達がいる。」
「葛城財団をさえいなければ、不幸にならなかった人がいる。」

皆誰も彼もが、葛城財団によって大切なものを奪われたということだ。
これは勿論、このレジスタンスのリーダーにも言えることだ。
財団によって妹を玩具にされ、夫を無残に殺され、自分のような被害者を生み出したくないと結成されたこのレジスタンス。
同じような志を持つものが集まり、ここまで巨大になった。

そうして近いうち、このレジスタンスは大規模な作戦を実施するつもりだ。

?


「財団本部の発見、および殲滅ですか。」
「そうとも。」

場所は変わり団長室。
そこでは地図を広げ作戦内容を柏原に説明するリーダー、シャロンの姿があった。

「これからは財団の侵入を逆に受け入れてやる。捕虜にして尋問し、奴らの本拠地を吐かせる為にな。その為なら非人道的なことをしても構わん。」
「ほう…。」

多くを語らずとも柏原には彼女の心境は分かっている。
彼女は心を鬼にして、本気で財団を倒すつもりだ。
自分のような被害者をこれ以上出さないために、誰かのサーヴァントが奪われないために。

「その為にエインヘリアルからも多少の増援を頼みたい。出来るか?」
「ええ、ただすこし時間をください。数日かかりますがあなたのオーダーにそった選りすぐりのメンバーを呼んでみせますとも。」
「助かる。」

そう言ってシャロンはデスクにある写真立てを手に取る。
妹と夫が映った、唯一の私物だ。

「…ようやくだ。ようやく、仇を取ることができる。」

自身が不在の中、妹を守ろうとして殺された夫。
その財団に慰みものにされ、使い潰
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