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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
同志-ともにあゆむもの-
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クリスだ。
「お前の治療だって受け入れてくれただろう?」
「あの時はバーゲストが無理矢理押さえつけてくれたからなんとか治療出来ただけだし…。」
このレジスタンスにて医療を任されている彼。
さらにはマスターであり仕えているサーヴァントは俺達がお世話になったあのガウェインだ。
「ただまぁ…怪我をしているのなら何としてでも治さないとさ。人間だろうが馬だろうが関係ないよ。」
「献身的だな。」
「違うよ。医者として当たり前のことしてるだけ。って言っても、医大に落ちまくってる浪人なんだけどね。」
「そうか…。」
少し前に、彼から聞いた。
世界崩壊前は医者を目指す為に勉学に励んでいたこと。
しかし成果は中々実らず、何度も大学受験に落ちていたこと。
だから医師免許なんて当然持ってないし知識も専門的なものは持ち合わせていない。
けれど、
「お前はここで医者として頼られている。それでもう立派な医者≠ネのではないか?」
「…それは、どうなんだろう。」
大和はそう言う。
薬の管理と怪我人の面倒と治療を任され、こうして現に多くの者の怪我を治している。
大和を診てくれていたのだって彼だ。
それを医者以外の言葉でなんと言うべきか?
「俺は…いや、今の俺じゃ分かんないや。」
「今じゃなくていいさ。答えは後からいくらでも見つかる。」
そう言ってオロバスを撫でてからクリスに別れを告げ、その場から去っていった。
?
レジスタンスにはサーヴァントを持つマスターはそんなに多くは無い。
大多数を占めるのはサーヴァントを持たぬ普通の人間であり、彼らも打倒葛城財団を掲げ尽力している。
「お疲れ様です!!竜胆の兄貴!!」
「あぁ。」
病院を再利用した居住区に戻るとそこには明らかに堅気のものではない男達が大和を出迎えてくれた。
強面の彼らはもちろん、元極道のメンバーである。
「そういった堅苦しい挨拶はしなくていいと言ったが。」
「いえそういうわけにもいきません。何せ俺達は竜胆の兄貴に救われたようなモンですから。」
そういえばそんなことがあったなと大和は思い出す。
ここに来たばかりの頃、この極道連中は新入りの自分に対してあまりいい顔はしていなかった。
ある日、彼らがこの付近に巣を作り始めていたラミアの討伐に向かった際、意気揚々と向かったはいいものの予想以上に多かったラミアに囲まれ絶体絶命のピンチに陥ってしまう。
そんな時に助けたのが大和だ。
彼らは恩義を大切にし、仁義に生きている者達。
命を助けて貰ったからには態度を改めねばならないと大和に深く頭を下げ、こうして現在の関係となった。
「……。」
また別の場所に目をやる。
子供達の世話を任されている元保育
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