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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
同志-ともにあゆむもの-
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、かまわない。邪魔にもなっていないから存分に振るうといい。」
「うん。ありがとう…!」


不安そうな顔をしていたが、そう言われてパァっと笑顔が咲く。
大和もまた満足げに頷き、木刀を振るうレジスタンス達の周りを再び歩き始めた。

「ほく、がんばるね。」
「…そっか。」

迷惑はかけていない。
大和は鈴鹿御前にそう言った。
本人がそうしたいのならと、鈴鹿御前もこれ以上何も言わず、少し離れた所に座って一生懸命木刀を振る己のマスターを見守ることにした。

?

「みんなー!ご飯できたよー!!」

それからブーディカの声で一同は食堂へと集まる。
先の訓練で腹を空かせたレジスタンス達、傷付いた人達を看護する医療チーム。そして寝ぼけ眼をこすりながら子供達が続々と集まってきた。

レジスタンス、『セイバーオブセイヴァーズ』の総人数は子供や非戦闘員も含めると300は超える。

ここの食糧事情を支えてきたのはガウェインことバーゲストだが、つい最近やってきたブーディカも加わることで料理にも幅が広がり、忙しかったバーゲストにも余裕が生まれるようになった。

「繊細な味付けに関してはあなたの方に分があります。やはり大味なものばかりですと飽きてしまいますので。」
「そんなことないってバーゲストさん。ホントにお料理上手で感心しっぱなしなんだから。」
「いえ…私などあなたには遠く及びませんわ。」

厨房からの互いに謙遜し合うそんな会話を聞きつつ、大和も訓練の指導を終えて朝食を頂く。

「で、今朝はどうだった?」

そうして、隣に座ってきたのは同じように訓練を終えてきた武蔵だ。

「筋はいい。皆しっかりしている。」
「へぇ…。」
「そういうお前はどうだったんだ?」

しかし、武蔵の訓練は大和のものとは違う。
それはただ単にこのレジスタンスに所属するサーヴァントと手合わせもとい真剣勝負1歩手前の訓練。
前述したようにここには古今東西ありとあらゆるセイバーのサーヴァントが集まっている。

互いの剣の腕を磨くには、もってこいの場所なのだ。

「今のカッコよかった!参考にしたいからもう1回やってくれないか!?ってリーダーさんがせがんできてしょうがなくてねー。皆もやれやれって感じで…。」

カッコ良さを優先し、団長のサーヴァントとしての威厳の欠片もない彼のことを呆れながら話し、それから色んなサーヴァントと手合わせしたりして為になったと話す彼女。

実際、本人もとても楽しかったらしい。

「こっちは昔の俺みたいなやつがいたよ。」
「昔の大和くん?」
「サーヴァントを守りたいから、強くなりたい。年端もいかなさそうな子供のマスターがそう言っていた。」
「子供のマスターって…あの子しかいないよね。」

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