第29話 因果応報、狩られる者達 前編
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
麗羽達と合流した私達は賊が居ると思われる場所に向かおうとしました。
ですが、揚羽の提案で、待ち伏せをすることになりました。
揚羽に言わせると、賊が居るか確証できないのに、その場所に攻め入るなど下策だそうです。
やっぱり私はこの手の策謀は駄目です。
揚羽以外にも頼りになる軍師をもう1人獲得したいです。
揚羽は優秀ですが、今後、彼女1人では負担が大きくなると思います。
言い軍師はいないでしょうかね。
今、程cと郭嘉は旅に出ているでしょうか?
出ているのならスカウトして見るのも悪くないです。
麗羽に関しては、いずれ荀ケが仕官するので問題ないです。
荀Jも今の麗羽になら愛想を付かすことはないと思います。
後は、田豊、沮授、郭図、張を探し出して仕官させればいいと思います。
「正宗様、何してますの?賊退治に行きますわよ」
麗羽が私に声を掛けてきました。
「ああ、分った。直ぐいく」
斗詩には、私達の荷物もあるので、村で留守番をして貰うことにしました。
村からは楽進、李典、沙和の3人以外に、50人が参加しました。
その50人の手には鎌や鍬、斧、弓などを持っています。
弓を持っているのは、その内10人位です。
農民なので、武器と呼べそうなのは弓くらいです。
李典のドリルはこの時代明らかに不自然です。
誰も違和感を覚えないのが理解できない。
「なんや私の螺旋槍をジッと見て。どないしたん劉ヨウ様?」
私が李典の武器を凝視していたので、彼女が声を掛けてきました。
「李典、君の武器が凄かったので見入ってしまったんだよ」
「見るもんが見ると判るもんやな。これ凄いやろ。ウチが作ったんやで。楽進も沙和もウチの武器の良さが判らんのや」
李典は自分の作成した武器が褒められたことを喜んでいました。
「実は私も武器を自前で作成しているんだよ」
「へー。劉ヨウ様の武器は槍やけど、それ自分で作ったん」
李典は私が手に持っている武器を興味深そうに見ている。
「これじゃないんだ。李典と一緒で絡繰の武器なんだよ。今は村に置いてきているので、この賊退治が終わったら見せてあげるよ」
「劉ヨウ様も絡繰りが好きなんっ!でも、なんでその武器を持ってこんかったん?」
「威力は抜群だけど、私が持ってきた分だけでは、効果が低いから持ってこなかった」
「ふーん、まあ、ええわ。じゃあ、帰ったらみせてなっ!楽しみやわー」
李典は上機嫌のようです。
楽進の話によると村が襲撃を受けたのは1週間程前の深夜で、賊は村の北側にある森から現れたそうです。
賊達は略奪を行った後、同じ森の中に戻って行ったそうです。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ