第一章
[2]次話
フィギュア造りの動画
世界的な企業グループである八条グループはプラモ業界にも企業を持ちフィギュア関連の企業も持っている、そこに職人として勤務している梶哲雄は社内で自分が製作しているフィギュアの製作状況を確認しつつ言った。
「まさかフィギュアが高く売れるなんてな」
「いや、売れるよ」
職場の先輩で宣伝部門にいる佐藤典思が応えた、癖のある黒髪の毛にバタ臭い感じのやや細面の顔立ちで一七〇位の背で痩せている梶に対し彼は色黒で細面で小さく優しい目を持っている。黒髪は短く一七六センチ位の背で痩せている。
「もう芸術と言っていいからね」
「ホビーじゃなくてですか」
「そう、芸術だよ」
まさにというのだ。
「だからアニメの人気キャラもね」
「フィギュアになれるんですね」
「それでうちの会社も売ってるんだよ」
「それで俺はですね」
梶は手を動かしつつ応えた。
「こうしてですね」
「そう、今みたいに特注のものを造ってね」
「売ってもらったり」
「大量生産のプロトタイプを造ってもらったりだよ」
「してるんですね」
「職人さんはね」
その立場の者はというのだ。
「宝だから」
「俺趣味でやってたんですが」
中学の時にはじめたのだ。
「それで大学に入ってサラリーマンになって続けようとしたら」
「うちにスカウトされたね」
「ホームページにメールが来て」
「うちの人事が君は凄いと見たからね」
「スカウトしてくれて」
「社員として働いてもらってるんだよ」
「そうなんですね、それも高給で」
それはサラリーマンのものと比べると全く違う。
「楽しんで造らせてくれてるんですね」
「そうだよ、だからね」
「こうしてですね」
「造ってもらってね」
佐藤は梶に話した。
「それで僕もね」
「製作過程をですね」
「動画に撮ってるんだよ」
見れば佐藤は梶のそれを撮影していた。
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