第二章
[8]前話
「またね」
「次のお食事の時は」
「新しいのあげてね」
「わかったわ、あとわからないところは」
「ネットで仔猫の育て方を検索してね」
「調べてよね」
「そうしていったらいいから」
だからだというのだ。
「そして本当に何かあったら」
「動物病院ね」
「専門家に任せてね」
「それじゃあね」
こう話してだった。
聖子は久実から仔猫達を受け取った、そして名前をカケフトオカダとしてだった。
彼女と話した通りに育てていった、それから数ヶ月後二匹を連れて久実の家に行くと彼等の二匹の兄弟達にだった。
退院した母猫もいた、一家で再会すると彼等は親しくじゃれ合った。
「ニャ〜〜〜」
「ナァ〜〜〜」
「ウニャ〜〜」
「ミャ〜〜〜」
「ニャ〜〜〜」
「皆元気そうね」
「ええ、ただ最初は大変だったわ」
聖子は猫達を観つつ妹に話した。
「本当に」
「産まれたての頃はね」
「そうだったわ」
「うちの子達もね、二匹共雌でね」
久実は自分のところに残した二匹の仔猫を観つつ話した。
「ミーとケイはね」
「母猫はモモエだったわね」
「モモエが入院している間ね」
「二匹の世話は」
「大抵寝ていたけれど」
猫らしくというのだ。
「それでもね」
「目が離せないわよね」
「仔猫はね、けれどね」
「その時を乗り切って」
「モモエも戻って」
「身体も成長して落ち着いてきてね」
「ほっとしてるわ」
姉に心から話した。
「本当に」
「私もよ、猫も人も子供の時が一番ね」
「手がかかって目が離せないわね」
「そうよね、けれどそうした時があって」
「余計に可愛いのよね」
「そうなのよね」
姉妹で猫達を観つつ笑顔で話した、今は目も開きちゃんと動ける様になった子猫達は母親を中心に楽しく遊んでいた、その光景を観て姉妹で笑顔で話すのだった。
子猫の育て方 完
2023・1・22
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