第五十七話 少しでも思うことその四
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「アウトロー、裏の世界だとね」
「もう、よね」
「鉄砲玉とか内臓取るとか」
「そんな風ね」
「それ位しかね」
そちらの世界ではというのだ。
「利用価値がないってね」
「そう考える世界よね」
「今主に和してる人も」
「最底辺高校のイキリもね」
「表では皆から見捨てられて」
そうなってというのだ。
「裏じゃそんなところだよ」
「どっちにしても幸せになれないわね」
「だから幸せになろうと思ったら」
「性格をよくすることね」
「少しでもね、あとね」
達川はさらに話した。
「資格とかお仕事のスキルとか」
「そうしたことを身に着けて」
「お仕事もね」
「持ってだよ、収入源もね」
「やっぱりそれは欠かせないわよね」
「そうだよ」
実際にとだ、達川は言った。
「だからね」
「お金もある様にして」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「人間としてもだよ」
「磨くことね」
「そしてね」
それでというのだ。
「いつも努力していったら」
「幸せになれるのね」
「そう思うよ、何も努力しないで」
「ふんぞり返っているとね」
「幸せなんてね」
それこそというのだ。
「ある筈がないよ」
「そういうことね」
「だからね」
さらに言うのだった。
「俺努力しないとって思ってね」
「努力してるの」
「正直漫画でもね」
達川は眉を顰めさせて話した。
「馬鹿過ぎるよね」
「何もしていない、出来ないのにふんぞり返って」
「礼儀作法はなってないし」
「どう見てもよね」
「常識もないなんて」
それこそというのだ。
「漫画でもこんなキャラ駄目いないよ」
「そうなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「絶対になりたくないってね」
「そんな人には」
「いつも思ってるよ」
「反面教師ね」
「自分が幸せになりたいって思うよね」
「誰でもね」
それはとだ、一華も答えた。
「やっぱり」
「そう思うならね」
「努力することね」
「そりゃ努力って言っても色々で」
それでというのだ。
「人それぞれでその度合いも違うよね」
「修行みたいな努力する人もね」
「いるわね」
「他の人から見たらさして努力していない様に見えても」
それでもというのだ。
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