第八十二話 合宿を前にしてその九
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「本当にね」
「雑誌を買わなくなって」
「その分本屋さんも大変よ」
「そこは何とかしないと駄目ですね」
「そうよね、漫画とかライトノベルも電子書籍があって」
副部長はさらに話した。
「紙の本を買うにも通販があるわね」
「アマゾンとか」
「アマゾンだともう何でもあるでしょ」
「本に限らないで」
「だからね」
その為にというのだ。
「それこそよ」
「本屋さんは大変になる一方なんですね」
「結果としてね」
「それで減っていくと」
そうなると、とだ。咲は深刻な顔になって述べた。
「本屋さんがなくなるかも知れないですか」
「流石に全部なくならないでしょうけれどね」
副部長は咲の今の話をゼロと考えて答えた、零と一では少しの様で天と地程の開きがあるものだ。絶対とそうでないそれがだ。
「それでもかなりね」
「減りますか」
「それが時代の流れって言うとね」
それならというのだ。
「そうかも知れないわね」
「そうですか」
「ええ、けれどね」
それでもというのだ。
「残りはするわ」
「全部はなくならないですか」
「そうだと思うわ」
「そうならいいですが」
「やっぱり本屋さんは必要だからね」
それでというのだ。
「全部なくなることはないわ」
「そうなんですね」
「けれど地方のちょっとした市ではね」
そうした場所ではというのだ。
「もう一店もなくなるとかね」
「なっていますか」
「ええ、けれど東京とかだと」
即ち大都市ならというのだ。
「減りはしてもね」
「一店もなくなるとかはですか」
「流石にないわ」
「それは何よりですね」
「駅前の本屋さんでも」
そうした店でもというのだ。
「あったらいいでしょ」
「正直嬉しいですよね」
「もうあるとないとでね」
そうした本屋がというのだ。
「全く違うからね」
「駅から出てすぐにあったら雑誌も買えますしね」
「参考書も買えるでしょ」
「はい、すぐに」
「何かと助かるから」
だからだというのだ。
「あるべきだし私自身あって欲しいわ」
「そうですか」
「ええ、本屋さんは全部なくならないし」
「残って欲しいですね」
「そうよ、けれど本当にウェブ漫画はね」
「素晴らしいものですね」
「ええ、そちらで読んで」
ウェブの方でというのだ。
「単行本出たら紙で本屋さんで買ってもね」
「いいですね」
「そうしてもね、ウエブも本屋さんも」
どちらもというのだ。
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