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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十二話〜契約
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」
あるのにできない。そのことが疑問なのかなのはが問いかけてきた。
「君たちに宝具の真名解放が出来るならば可能だ。しかし、担い手でもないのに真名など解放できるものではない」
「やってみるだけやってみる、って言うのは?」
「……やってみるだけなら問題はないが……その前に、なぜそんな考えに至ったのか君の考えを聞かせてくれ、マスター」
少しの間迷っていたようだが、
「そやな。知っといてもらうべきやろ。ランスはわかっとるんやろ?」
「……一応、な」
「なら説明するよ。ヴィヴィオを助けられなかった理由、それは私にあるんや」
「はやてちゃん、いきなり何を……?」
「私がランスに下した命令はシャマルとザフィーラを守ること。けど、その判断は間違いやった。その令呪の強制力で捕えられたはずの敵戦力は取り逃がした。それに、今後を考えれば二人が全力を出せんってのは痛手になる。だからパスがうまくつながってない私がマスターやっておくんは戦力的にもよくないことや」
なるほどな、そういうことか。私は従うのはやぶさかではないが、騎士であるランサーは主替えには反発するだろうな。
「だとしても、マスターをホイホイ乗り換えるってのは俺の主義に反するからな。あんまりやりたくねえんだが……」
「それについてはマスターと主を別物と考えればエエやろ?何も私を裏切れ、って言ってるわけやないんやから。魔力供給をしてもらうだけなんやし」
「そもそも、うまくいくかわからんことの話をするのは性急ではないか?」
契約替えと言えばアレだが、真名解放などできるわけがないしな。
「とりあえずやって見るだけやってみよ。で、その宝具はどんなや?」
「これだ」
投影するのは紫に鈍く光る歪な短刀。
「この変な形のナイフが?」
「そうだ。名を
破戒すべき全ての符
(
ルールブレイカー
)
という」
「魔女殿の宝具だな」
「ランス、知ってるの?」
ランサーはゆっくりと語りだした。
「ギリシャの魔女メディアの裏切りの伝説が形になった宝具で、あらゆる魔術的な契約を無に返し、再契約を結ぶこともできる」
「なるほどな、問題は……」
「新たにマスターとなる人物に使ってもらわねば再契約にならん、ということだ」
そう言い放った私に答えたのはなのはだった。
「私がやるよ!」
side なのは
知らなかった。士郎君は魔力供給がまともにされていなかったんだ。
それなのに……
そんな時にマスターを変える方法がある、との発言。ヴィヴィオを救うため、なにより大切な人の力になりたくて、
「私がやるよ!」
気が付いたらそう言っていた。
「なのはちゃ
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