第六幕その一
[8]前話 [2]次話
第六幕 岩も期も
先生の動物の皆を連れてそのうえでスタッフの人達と一緒になっての大鳥池の調査は進みます、その中で。
動物の皆は今は木々の間を歩いている先生に尋ねました。
「本当に人がいないね」
「僕達以外には」
「誰にもね」
「そうだね」
「ここは秘境だね」
「やっぱりね」
「そう、東北はどうしても人が少ないし」
先生は皆にこのことからお話します。
「関西や関東と比べるとね」
「東北で人が多いのは仙台だけれど」
「その仙台からも離れてるしね」
「山形県って仙台のある宮城県より人少ないしね」
「尚且つここは深い山の中だから」
それでと言う先生でした。
「もうキャンプのシーズンでないとね」
「人が来ないね」
「もう滅多に」
「そうだよね」
「だから今もね」
「人は少ないね」
「僕達以外にはね」
先生は笑顔でお話しました。
「今はいないんだ」
「そうだね」
「木々だって鬱蒼としてるし」
「車でなら来られるけれど」
「それでも街から遠いし」
「どうしても人は少なくなるね」
「だから秘境と言うとね」
そう言うならというのです。
「秘境にもね」
「なるよね」
「そうだよね」
「日本によくあるね」
「山奥の誰も来ない場所だね」
「そうだよ、民家もないしね」
この大鳥池の周りにはというのです。
「人も少ないよ」
「だからタキタロウもあまり見られないんだね」
「そうだね」
「今僕達が調べているお魚も」
「どうしてもね」
「目撃されなくて」
「詳しいことがわかっていないんだね」
皆も言いました。
「それも当然だね」
「他の湖にはタキタロウはいないし」
「この湖だけで」
「しかもこんな人気のない場所だしね」
「見られないことも当然だね」
「そうだよ、そしてこの森もね」
先生は今自分達がいる場所のお話もしました。
「人がいないよ、けれど生きものはね」
「生きものは結構いるね」
「そうだね」
「この辺りはね」
「日本の他の地域の自然通りね」
「そうだよね」
「そうだね」
まさにというのでした。
「いい感じだよ」
「こうして自然が守られているとね」
「有り難いね」
「本当に」
「そうだね、ただね」
ここで先生は皆にこうもお話しました。
「熊がいることもね」
「考えた方がいいね」
「それで若し熊に出会ったらね」
「気をつけた方がいいね」
「熊を刺激しないことだよ」
このことが大事だというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ