第二章
[8]前話
ある薬剤会社に正社員として採用され働きだした、彼女の収入もあって家計は安心出来る様になった、だが。
勤めている会社で課長をしている夫は妻に家で驚いた顔で言った。
「まさかこう簡単にな」
「正社員になれるって思わなかったのね」
「ああ、ずっと正社員じゃなくてな」
「薬剤師は国家資格だから」
それでとだ、妻は夫に笑顔で話した。
「だからね」
「国が認めている専門的な資格だとか」
「就職にもね」
「強いんだな」
「そう、だからこれからはね」
「正社員としては」
「働いていくから」
それでというのだ。
「家計はね」
「大丈夫だな」
「むしろ老後のことも考えて」
妻はこちらの話もした。
「頑張っていきましょう」
「そうだな、俺達もお互い四十代だしな」
そうなったからとだ、夫は応えた。
「そうしたことも考えてな」
「働いていきましょう」
「これからもな」
「ええ、夫婦でね」
妻として夫に話した、そしてだった。
二人は働いていき定年を迎えた、その時には。
「結構貯金があってね」
「安心出来るな」
夫婦で話した。
「やっぱりお金があるとな」
「何かと心配いらないわね」
「それもこれもな」
「あの時私が復職したからね」
薬剤師にというのだ。
「家計も安定したし」
「今は貯金もあるしな」
「これからもお互いシルバーワークで働いていくけれど」
「やっぱり国家資格は強いな」
「そうでしょ、あるに越したことはないわ」
還暦を迎えてもまだ若々しい妻はまだ健康的な外見の夫に微笑んで応えた、そして定年を迎えても薬剤師として働いていった。そうしてまだ働く夫と共に貯金を殖やしていった。
国家資格は強い 完
2023・1・21
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