明かされた事実〜
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に肉体的疲労はなくても、精神的疲労はある。・・・軍の面々は全員疲れはてていた。
「・・・私の部下はこの程度で音を上げるような軟弱者ではない!」
「うわ・・・バカだこいつ」
「貴様らさっさと立て!」
文句の一つも言いたいだろうに、兵達はのろのろと立ち上がる。そして再び規則正しく前進していく。
「・・・大丈夫かよあの連中・・・」
「いくらなんでもぶっつけ本番でボスに挑んだりしないと思うけど・・・」
クラインとアスナは軍の事が心配なようだ。
・・・まあ、確かにあの勢いじゃなあ・・・
「・・・一応様子だけでも見に行くか・・・?」
キリトがそう言うと全員頷く。キリトは苦笑しながら装備を整え歩き出す。
「あー、そのぉ、アスナさん。ええっとですな・・・アイツの、キリトのこと、よろしく頼んます。口下手で、無愛想で、戦闘マニアのバカタレですが」
「あ、うん。弟からも頼むよ。兄貴にもしっかりした人がいないとねー・・・ぐぇっ」
勢い良く戻ってきたキリトにコートを引っ張られる。
「な、何を言っとるんだお前らは!」
「だって・・・」
「・・・なあ?」
全員がにやにやと笑い、キリトはそのまま口をひん曲げて歩き出す。・・・アスナは俺達に任されました、と言って歩き始める。
「・・・く・・・」
運悪くリザードマンの集団に遭遇してしまい、結局俺達(風林火山のメンバーを含め)十人が最上部に到着した時には既に三十分が経過していた。・・・その時だ。
「あぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴だ。俺と咲が一足早くスタートを切るが、あっさり咲はキリトとアスナに抜かされ、三人が先行する形になった。・・・そして、先程見た扉が開いているのを見て・・・
「バカッ・・・!」
アスナが悲痛な叫びを上げ、更に速度を上げる。俺達はシステムアシストギリギリの速度で走り、扉の前で火花を散らしながらブレーキをかける。・・・ブーツの耐久値がかなり削れただろうが、気にしてはいられない。
「おい!大丈夫か!」
キリトが叫びながら半身を乗り入れる。内部は・・・地獄だった。グリームアイズは巨剣を振り回していた。そのHPはまったく減っていない。その向こうで必死に逃げる小人・・・軍だ。・・・数は、さっきより二人足りない。そして一人が巨剣に凪ぎ払われ、HPが危険域に到達した。
「何をしている!早く転移アイテムを使え!!」
キリトの叫びが聞こえてこちらを見るが・・・
「だめだ
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