イプシロンを倒せ!!
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かいている。
完全に止めたボールをデザームは外に投げ捨てる。
「試合終了だ」
「何だと!?」
デザームの行動を見た古株さんが時計を確認する。
「確かに時間は残ってはおらんが…」
デザームはスタスタと歩いて行く。
「引き上げるぞ」
「「「はっ!デザーム様!!」」」
上空から黒いサッカーボールがデザームの元に降りて来る。
デザームの元に集合したイプシロンのメンバーを黒い渦が覆って行く。
「待って!!」
(お兄ちゃんは無事なの!?)と言い掛けた時またしても脳内に声が響いた。
(((ぶ……よ))))
「またっ…!?」
私たちを見てデザームは振り返る。
「再び戦う時は遠くない。我らは真のチカラを示しに現れる」
そう言うと私たちの目の前からイプシロンは消え去った。
試合は1対1。 引き分けで終えた。
「ぐ、くっそぉ…!!」
消え去ったイプシロンを見ながらアツヤくんは唇を噛み締める。
「アツヤ…」
吹雪くんもアツヤくんの性格を知っているからこそ多くは語らないのだろう。
「こんなに努力したのに勝てなかったな…」
そんな少し落ち込んだように言う風丸くん。
「何言ってんだよ!俺たちあいつらと引き分けたんだぜ!?」
「そうだよ、僕たちも強くなってるんだよ」
円堂くんの言葉に反応するように吹雪くんもニコッと風丸くんに声を掛けた。
「な、なんか勝てそうな気がしてきたっス!!」
「俺もでやんす!!」
そんなチームを見て鬼道くんも話す。
「答えはシンプルさ。互角に戦えるなら勝利の可能性は50%だ。相手から1%奪い取れば勝てる!」
「お兄ちゃん…なんかキャプテンに似てきた!」
「ふふっ、あいつの熱にだいぶ当たってきたからな…」
そして私たちの視線は監督へと移る。
「勝つまでには至らなかったけど、一歩前進。でも気を緩めないで!」
「ああ。試合で勝利しない限りエイリア学園は現れる」
黒薔薇くんもそう答える。
「よおおおしっ!次は勝つぞぉぉぉぉぉっ!!」
「「「おおおおおおおっっ!!!」」」
みんなが声を上げて士気を高める。
そんな中、私は私の頭に聞こえてきた謎の声を考えていた。
「天空橋…心美…………」
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