第二章
[8]前話
即座に以上にいいねやリツィート、コメントがそのうちの何枚かに殺到した。それで何かと思ってチェックすると。
「えっ、海になの」
「そう、何か大きな首の長い」
「それって恐竜!?」
「今は大型の水棲爬虫類って言うらしいわ」
海のそうした生きものはだ、骨格の関係でそうした呼称になっているという。
「どうもね」
「そうなの?今は」
「ええ、それがね」
麻沙美は茉莉に真剣な顔で話した。
「映ってるのよ」
「どんな風に?」
「こうしてね」
こう言ってだった。
麻沙美は茉莉に自分のツイッターやフェイスブックそれにインスタグラムを見せた、すると何枚もの画像にだ。
首の長いネッシーの様なものが映っていた、茉莉はその画像達を観て言った。
「これって」
「一枚じゃなくてね」
「何枚にもね」
「それも場所や首の長さがね」
「変わってるし」
「どうも向きもね」
これもというのだ。
「変わってるし」
「リアルね、それが」
「映した時は気付かなかったけれど」
麻沙美は強張った顔で話した。
「それでもね」
「こうしてなのね」
「映ってるから」
「今大騒ぎになってるのね」
「UMAだってね」
まさにそれだと、というのだ。
「まとめサイトとかでも話題になってるらしいわ」
「思わぬ事態ね」
「いや、海で遊んで」
それでとだ、麻沙美は茉莉に話した。
「こんなことになるなんてね」
「思いも寄らなかったわね」
「今あのビーチ大騒ぎでしょうね」
「絶対にね、UMAがいるとなると」
「こんな話題になることないわ」
「そうよね」
二人でこう話した、そしてそのビーチは以後UMAが出る場所として大騒ぎになった。二人共このことを見て思った。
「世の中何があるかわからないわね」
「そして何がいるかね」
「本当にわからないわね」
「本当にそうよね」
二人で話した、話題になり続けているそのビーチについて共に話す度に。
海のインスタで映っていたもの 完
2023・1・19
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