第六百八十二話 マイナー国家の中のマイナー国家としてその十二
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「三十分でね」
「食べるんだね」
「もう一品を三分の勢いで」
その速さでというのだ。
「あっという間にね」
「食べてしかも飲む」
「それがカナダではね」
自分達の国ではというと。
「倍はね」
「かかるんだ」
「ええ、ただエウロパだとね」
「どうせ貴族はゆっくりだよね」
「夕食に二時間とかね」
そこまでというのだ、エイミーはそれは幾ら何でもと顔に書いてそのうえでトムに対して話をしていった。
「かかるらしいよ」
「ビュッフェのパーティーかな」
「普通のお家でよ」
「それでなんだ」
「二時間かけてね」
そうしてというのだ。
「食べるらしいよ」
「暇なんだね、あいつ等」
トムは軽蔑しきった声で述べた。
「幾ら何でもね」
「二時間はよね」
「かけ過ぎだよ」
「だからあそこはね」
「貴族はだね」
「もう好き勝手やっていて」
それでというのだ。
「平民に働かせているから」
「貴族は時間があるね」
「だからね」
その為にというのだ。
「平民も結構時間かけるらしいけれど」
「貴族は特になんだ」
「夕食は時間かけて」
そうして食べてというのだ。
「それでなのよ」
「二時間なんだ」
「この場合はスローライフじゃなくて暇ね」
「そうだね」
トムもその通りだと答えた。
「まさに」
「そうよね」
「食べながら観劇とかするんだよね」
シッドも軽蔑しきった声と顔で言う。
「優雅に」
「そうよ、特等席でね」
「本当に何様なんだろうね」
「だからお貴族様よ」
エイミーは皮肉を込めて答えた。
「そうなるのよ」
「そういうことだね」
「そう、もう爵位持ってるとね」
そうなると領地を擁してそこの領主となる。
「お殿様でね」
「やりたい放題だね」
「平民から搾取して」
連合ではこう言われている、実際のエウロパの領主の家の生活費は全て税金で議会がその予算を決定している。
「それでよ」
「贅沢三昧で暮らしている」
「そうよ」
まさにというのだ。
「それで夕食もよ」
「それだけ時間をかけるんだね」
「そうなのよ」
「二時間とか」
「それもご馳走をね」
「平民が食べられない様な」
「そんなものばかり食べるのよ」
メアリーはここで具体的に言った。
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