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八条学園騒動記
第六百八十二話 マイナー国家の中のマイナー国家としてその九

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「スローライフの国だって」
「いけるかしら」
「だって連合は殆どの国がそんなのじゃない」
「よく働いてよく勉強して」
「よく遊んでね」
「よく寝るね」
「そんなオンとオフの生活で」
 そうしたお国柄でというのだ。
「カナダはね」
「スローライフだから」
「これ人気出ない?」
「真逆の暮らしで」
「時には休んでってことで」
「そういえば連合ってバカンスでも遊ぶからね」
 シッドは兄の話を聞いて言った。
「リゾート地でも」
「くつろぐとお昼寝でね」
「水着でサングラスかけて安楽椅子でくつろいで」
「ビーチパラソルかけてトロピカルドリンク飲んで」
「もうそうなると」
「皆寝るね」
 まさにスイッチがオフになる様にだ。
「そうなるね」
「そこでくつろいでゆったり過ごすとか」
「起きてはないね、そこをなんだ」
 トムは弟に話した。
「カナダ人はぼーーーーーっとして過ごすから」
「その過ごし方をなんだ」
「宣伝したらどうかな」
「スローライフをだね」
「どうかな」
「いいわね、スローライフもね」
 メアリーも話を聞いて述べた。
「悪くないし」
「それじゃあだね」
「私達のチャンネルでさりげなく」
「そのことを言っていくんだ」
「そうしたらね」
「カナダも注目されるね」
「スローライフ国家として」
 このポジションでというのだ。
「有名になれるわね」
「注目されるね」
「カナダもそうした意味だとね」
「個性あるね」
「何も連合の他の国みたいに賑やかでね」
 そうしてというのだ。
「派手で自己主張が強い」
「あえてそうすることはないかもね」
「スローライフをね」
「言ってもいいね」
「前に出しても」
 即ち宣伝してもというのだ。
「いいわね」
「そうだよね」
「そこね、スローライフね」
 メアリーは活路を見出した様に言った、その目はきらきらとしていて前を向いていてはっきりとしたものになっていた。
「カナダが売り出す一番大きなところは」
「連合のどの国にもないね」
 トムはまた言った。
「それは」
「本当に皆動くか寝るかだからね」
「ぼーーーーっとしていることなんてね」
「のんびりね」
「ないからね」
 そうした国だからだというのだ。
「もう寝てね」
「それで身体も心も休めていないとね」
「いつも動いてるからね」
「働いて勉強してね」
「遊んでね」
「スポーツや芸術もね」
 そうしたことに興じることもというのだ。
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