暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第五十六話 かなり飲んだのでその十二

[8]前話 [2]次話
「毎日努力してたよ」
「自分はまだまだって思って」
「そうだったし。その人とイチローさん比べたら」
「絶対イチローさんの方が凄いわね」
「俺その人にも言えるよ」
「イチローさん見たらって」
「そう言えるよ、イチローさんより自分が偉いかって」
 その様にというのだ。
「お釈迦様やキリストよりもね」
「それでどっちが偉いかなんてね」
「その人はどう言ってもね」
 それでもというのだ。
「流石にだよ」
「一目瞭然よね」
「弥勒菩薩なんかあれだよ」
 五十六億七千万年後に全ての命を救うというこの神はというのだ、尚この仏はメソポタミアやローマではミトラという神であった。
「仏様なのにね」
「偉いのにね」
「それでもだよ」
「修行してるわね」
「全ての命を救う為にね」
 その五十六億七千万年後にだ。
「そうしてるんだよ」
「弥勒菩薩の方が遥かに偉くて」
「それでもまだ修行してるんだよ」
「自分がまだ至らないから」
「目的の為にね」
「ちゃんとわかってるのね」
「弥勒菩薩だってね」
 この仏もというのだ。
「だからその人かなり本を読んでいたそうだけれど」
「大切なことは全くわかっていなかったのね」
「人としてね、これじゃあね」
「馬鹿よね」
「これ以上はない位の馬鹿だってね」 
 その様にというのだ。
「言われてもね」
「仕方ないわね」
「だから今行方不明で」
 そうなってしまってというのだ。
「誰も探さないしね」
「見捨ててるから」
「多分野垂れ死ににね」
「なってるのね」
「全部結果だよ」
 達川はこうも言った。
「その人があんまりにも酷かった」
「その結果ね」
「そうだよ」
 一華に眉を曇らせたまま話した。
「その人はね」
「そうよね、どう考えても」
「それで俺こうした人になるのが」
「物凄く怖くて」
「気をつけてるよ、感謝と謙虚は忘れないで」
 この一つはというのだ。
「それでやっていかないとね」
「駄目よね」
「それで思いやりも」
 これもというのだ。
「忘れたらいけないね、この人何でも自分だけで」
「思いやりもなかったのね」
「娘さんが死にそうな人のお家に上がり込んで」
 そうした深刻な状況の中に入りというのだ。
「コーヒー淹れてくれだったそうだし」
「自分でやれよね」
「そうだよね」
「そういうこともわからないのね」
「そこまで無神経で」
 そうしてというのだ。
「思いやりもね」
「ちょっと思いやりあったら気付くしね」
「娘さんが死にそうだったら」
 そうした状況ならというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ