第五十六話 かなり飲んだのでその十一
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「じゃああんたお釈迦様やキリストより偉いか」
「そう言われるとね」
一華も言った。
「大抵の人はね」
「言えないよね」
「そうよね」
「思えるのって最底辺の学校のイキリの馬鹿位だよ」
それこそと言う口調での言葉だった。
「ああした連中って信じられない位馬鹿だから」
「大阪でも神戸でもいるわね」
「どの都道府県でもね」
「そうした学校であるからね」
その学生の学力や素行によってだ、どれも最低ランクならばそうした学校にそれこそ糞尿に巣食う細菌の様な輩共もいたりする。
「そうした学校にはね」
「暴力が全てとかね」
「その暴力すらないのに」
つまり実は喧嘩が弱いというのだ、こうした学校にいる者達の世界では喧嘩の強弱が全てである場合もあるのだ。
「イキっていてね」
「もう威張っていて」
「そこまで勘違いしている奴もね」
「いるわね」
「こうした馬鹿ってその学校でも嫌われていて」
その不良もっと言えば屑の溜まり場と言われる様な場所でもというのだ。
「社会に出てもね」
「碌な大人にならないわね」
「ただ柄が悪いだけで」
ただそれだけでというのだ。
「何の取り柄もないね」
「所謂人間の屑ね」
「趣味はお酒とか煙草とかギャンブルとか風俗で」
何故かこうした輩の定番である。
「シンナーや麻薬もやって」
「お仕事も続かないでね」
「それでご家族には暴力を振るう」
「お金にも汚くて」
「所謂あれだよ」
達川は眉を顰めさせて言い切った。
「社会不適格者」
「社会のダニね」
一華はこう言った、そうした輩を。
「いるわよね」
「何でかそうした奴もね」
「変にプライドだけ高くてね」
「自分を偉いとかね」
「思うわね」
「それもご家族に暴力を振るって」
それで言うことを聞かせてだ。
「やってるけれど」
「今お話している人も」
「暴力は振るわなくて」
それはなく、というのだ。
「ギャンブルとか風俗とかはしないけれど」
「根は一緒ね」
「何でも上から目線で偉そうに言ってたのが」
このことがというのだ。
「最底辺高校のドキュンの暴力と同じだったかな」
「マウントね」
一華はここでこう言った。
「つまり」
「それだね、人にいつもマウント取っていて」
言葉でというのだ。
「それで勝手にだよ」
「偉いと思って」
「それもこの世で一番ね」
「そこまで勘違いしてたのね」
「そうじゃないかな、けれどどう考えても」
達川は考える顔で首を傾げさせつつ述べた。
「その人が偉いなんてね」
「思えないわね」
「偉い人はそもそもそう思わないから」
自分を偉いと、というのだ。
「まだまだだって思って努力を続けてね」
「よくなっていくわね」
「イチ
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