257 武則天の側近
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」
何も夢を見る事なく笹山は起きた。外は既に夕方となっていた。
「はは、随分と眠っていたようであるな」
「は、はい。ごめんなさい」
「何、謝る事はない。ここに来て気分もソワソワしていたのだろう」
姚崇はそう考えていた。
「・・・む」
「どうした、張説?」
「向こうから敵が来ている!」
「よし、迎撃だ。笹山かず子、お前は危険だから車から降りてはならん!」
「は、はい!!」
姚崇と張説は車から降りた。笹山は車窓から外を確認した。その場には一つの兵団が確認された。
(姚崇さん、張説さん・・・!!)
「準備はよいか?」
「おうよ!」
二人は戦闘体制に入った。
「行け!」
二人は刀を振り回す。二体の巨大な怪物が現れた。片方は牛の頭をしており、もう片方は馬の頭をした人型の妖怪だった。
「馬頭牛頭の力を受けてみよ!」
二人が召喚した馬頭牛頭が兵達を蹴散らしていった。
(す、凄い・・・!!)
笹山は異世界での戦いを観戦してこのような恐ろしい戦が行われていると改めて思い知った。以前にも知り合いの高校生の通う学校の文化祭で赤軍が襲撃して来た際にも恐ろしさを体感した事がある。それ以上の恐ろしさだった。
「うわああ!」
「おお!!」
兵は姚崇と張説の活躍によって全滅した。
「よし、片付いたな」
二人は車に戻って来た。
「あ、ありがとうございます。す、凄かったです。私には無理ですね・・・」
「何、そなたを護るのが我々の役目よ。それでは先に参ろう」
「うん」
三人は先へと進んだ。
(こんな戦いが待ってるなんて・・・。山田さん達、無事かしら・・・?)
笹山は今この世界にいると思われる欠席中のクラスメイト達が気になった。
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