257 武則天の側近
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クイーン・ベスとブランデー・ナン。嘗て英国の女王として生きていた人物である。この世界では平和を正義とする世界の人間として生きており、敵の世界、すなわち戦争を正義とする世界にとっては脅威の存在となっていた。彼女らは世界最上位の能力を持つ剣の奪還に貢献し、杖の所有者の奪われた杖を取り返す際にも手を差し伸べてヴィクトリア女帝を撃破すると共に杖の強化にも一役買った。次の彼女らの目的は同じく奪われた杯の奪還である。だが、杯の行方はどうしても掴めていない。剣の時は戦争主義の世界の本部にある事が解っていた。杖の件でも長山治という少年に赤軍の人間などを索敵していた為に居場所を掴み取る事はできたのである。だが、杯については情報が少ない。妲己とかいう九尾の狐に変化する女が奪ったというが彼女の元にあるのか、それとも他所に移されたのか謎である。
「果たして杯はどこにあるのか」
「クイーン・ベス。東側にも軍を派遣してみては如何かな?」
「そうだな、連絡を取る」
その時、一軍の軍勢が現れた。大将と思われる人物が跪いた。
「クイーン・ベスにブランデー・ナンとやら、剣および杖の奪還之活躍見事であった!我々も杯の奪還に協力させてくれまいか」
「おお、お前はかのジパングの独眼竜だな」
「左様。政宗と申す」
長山は神通力の眼鏡で藤木の動向を確認していた。
(藤木君・・・。一緒にいるのは・・・?)
藤木と共にいるのは・・・。
(あれは、確か安藤りえちゃんだ!藤木君といるのか!?)
かよ子達藤木救出班は藤木がいると思われる方角に進んでいた。その時、通信機が鳴った。
「もしもし、こちら山田かよ子」
『こちら長山治。藤木君についてなんだが、今あの杯を持っている安藤りえちゃんって子と一緒だよ!』
「え、りえちゃんと!?」
『何だか多くの人を呼び集めて結婚式みたいなのを開いていたんだ!』
「け、結婚式・・・?」
かよ子には頭の整理が追いつかなかった。
「でも、藤木君はそのりえちゃんと一緒なんだね・・・?」
『少なくとも間違いない!』
「ありがとう!」
通信を終了した。
「藤木がりえちゃんと?どういう事なの?何か心当たりは・・・?」
かよ子は考えた。その時、まる子が思い出す。
「あ、そういえばさあ」
「え?」
「りえちゃんと夏休みに会った時、藤木、りえちゃんに鼻の下を伸ばしてたんだあ・・・」
「それで藤木君は笹山さんに嫌われた事でりえちゃんに乗り換えようとしたの!?だからあの女の人はりえちゃんを殺さずに生け捕りにしたんだ・・・!!」
かよ子は以前、九尾の狐に変化する妲己という女に会った事がある。その時、りえと杯を持っていたが、殺す事なくりえを連れて行っていた。つまり彼女は藤木とりえを引き合わす為に
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