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ドリトル先生とタキタロウ
第五幕その十一

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「僕はこの人の本は読まないよ」
「うん、読んでも意味ないね」
「そんなこと言う人の本はね」
「それがよくわかるよ」
「一目瞭然だよ」
「こんな人が戦後最大の思想家と言われたのも」
 このこともというのです。
「そんなレベルだったからだよ」
「戦後の日本の知識人達があまりに酷い」
「そんな人達だから」
「それじゃあね」
「そんな人でもそこまで言われるね」
「最低な人達の中だから」
「そうだよ、日本の戦後知識人の多くは活動家と変わらないよ」
 こうまで言う先生でした。
「主張もレベルもね」
「だから捏造も平気だね」
「普通にまかり通っていたんだね」
「慰安婦もそうで」
「考古学もで」
「日本はとても素晴らしい国だし知性も優れているけれど」
 それでもというのです。
「知識人はおしまいだよ」
「どうしようもないね」
「うちの学園は大丈夫だけれど」
「他の多くの大学だとね」
「高校や中学や小学校の先生でもね」
「マスコミ関係者でも」
「マスコミなんて捏造してもお咎めなしだね」
 先生は指摘しました。
「そうだね」
「うん、全くね」
「ネットでいつも言われてるね」
「他の国にもあるけれど」
「日本は特に酷いね」
「そうした人達を見て尚更思うよ」 
 先生としてはというのです。
「捏造は絶対に駄目だって」
「まさに反面教師だね」
「戦後日本の知識人は」
「まともに検証もしないで捏造もする」
「そんな人達だから」
「そんなのだと腐敗しきってね」
 そうなってというのです。
「やがてどうにもならなくなるけれど」
「もうなってるよね」
「特にね」
「そうなってるね」
「どう見ても」
「なっているよ」
 先生は残念そうに言い切りました。
「実際にね」
「そうだよね」
「もうどう見ても」
「発言や行動に責任取らないしね」
「そんなのだしね」
「自分の学問には責任があるよ」
 先生は紅茶を飲みつつ言いました。
「絶対にね」
「そうだよね」
「自分のお仕事だからね」
「お仕事には責任があるよ」
「絶対にね」
「だから責任を放棄したらね」
 その時はというのです。
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