第三話 巫女その十五
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「だからね」
「今回もなのね」
「私が行くわ」
はっきりとした声での判事だった。
「任せてね」
「それじゃあ」
「あと四人ですね」
遊人は笑って話した。
「地の龍は」
「そうね、そして四人共もうね」
「居場所はですか」
「ここだから」
「東京ですね」
「集まるのは近いわ」
七人全員がというのだ。
「そして皆でよ」
「地球を救いますね」
「ええ、そして」
ここでだ、庚は。
やや険しい顔になってだ、こうも言った。
「あの人も」
「あの人?」
「誰かしら」
「あっ、何でもないわ」
二人に問われ即座に打ち消した。
「気にしないで」
「そうですか」
「何でもないのね」
「ええ、兎に角ね」
庚は二人にあらためて話した。
「私達はね」
「地の龍を七人揃える」
「まずはなのね」
「そうすることよ、そして三人目はね」
二人にあらためて話した。
「私がよ」
「行ってくれるのですね」
「そうさせてもらうわ、ではね」
「宜しくお願いします」
「それではね。平和的にお話が進めば」
庚は遊人に目を細めさせて述べた。
「いいわね」
「そうですね、やはりです」
「地球を救うにしても」
「無駄な争いごとは避けるべきです」
「そうね、だからね」
「争いはですね」
「避けられれば」
それが出来ればというのだ。
「それでね」
「越したことはないですね」
「ええ、では二人はね」
「それぞれでですね」
「やるべきことを果たしてね」
庚は穏やかな声で述べた、そうしてだった。
紅茶を飲んでから再びこれからのことを話した、地の龍達も彼等の為すべきことを為さんとしていた。
第三話 完
2022・11・8
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