第二章
[8]前話
その部長がだ、組み立て中のテントを見て言った。
「僕が組み立てるよ、手伝ってくれるかな」
「えっ、部長がですか」
「そうしてくれるんですか」
「子供の頃ボーイスカウトしていてね」
それでとだ、部長は二人に笑顔で答えた。
「大学も登山部でね」
「経験あるんですか」
「テントを組み立てる」
「うん、子供達とキャンプに行ってもいつもね」
その時もというのだ。
「していたし」
「だからですか」
「出来るんですか」
「これはコツがあるんだよ」
テントを組み立てるにはというのだ。
「マニュアル読んでもね」
「それ以上にですか」
「知識ですか」
「うん、見ていてね」
こう言ってだった。
部長は快彦達に手伝わせてだった。
テントを組み立てた、するとテントは瞬く間に組み立てられていき。
完成した、快彦も先輩もこれには驚いた。
「本当に、ですね」
「ああ、あっという間だったな」
「何をどうしていいかわからなかったのに」
「それが部長が来られたらな」
「だからね、知識よりも」
それ以上にというのだ。
「コツだから、コツがわかれば」
「それで、ですか」
「組み立てられるものなんですね」
「そうなんだ、これからもテントを組み立てる時はね」
部長は二人に笑顔で話した。
「僕に話してね、そして君達もね」
「コツですね」
「それを覚えることですね」
「そうしてね」
こうした話もしてだった。
部長は二人にそのコツも教えた、すると二人は次からは組み立てられる様になった。そしてコツの大事さもわかったのだった。
テントにはコツがある 完
2023・1・16
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