第五十四話 夏祭りその七
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それぞれの相手と会ってカップルになって楽しむことになった、一華は達川と会った。達川は白のティーシャツと青のジーンズにシューズという格好で。
浴衣姿の一華を見てだ、こう言った。
「いや、浴衣とはね」
「思わなかった?」
「成海の奴に他の連中と一緒に誘われたんだよ」
越智に古田、伊東と共にというのだ。
「夏祭りに行って」
「私達と会って」
「一緒に楽しもうってな」
「それで来たのね」
「そういえば俺達最近会ってないし」
「スマホでやり取りしていてもね」
「やっぱり会う方がいいよね」
一華を見て言った。
「そうだよね」
「そうね、本当に」
一華もそれはと答えた。
「確かに」
「そうだからね」
「かな恵もセッティングしてくれたのね」
「そうだね、じゃあ二人の好意に応えて」
「一緒にね」
「楽しもう」
「そうしましょう」
一華も頷いた、そうしてだった。
二人で色々店を巡ってだった。
色々なものを買ってビールコーナーの場にある席に向かい合って座ってそのうえで紙コップの中のビールで乾杯してだった。
飲んで食べはじめた、達川はビールをコップの半分位飲んでから一華に言った。
「俺女の子と二人で飲むのはじめてだよ」
「私もよ、飲むっていったらね」
一華は焼きそばを食べつつ話した。
「もうね」
「それならなんだ」
「ええ、かな恵達とよ」
「女の子達で飲むんだ」
「そうしてるのよ」
「そうなんだね」
「それか自分のお家で一人か家族と一緒によ」
それでというのだ。
「飲んでるわ」
「じゃあこうして二人で飲むのって」
「はじめてよ、けれどね」
今度はビールを一口飲んでから達川に話した。
「いいわね」
「そうだよね」
「美味しいわ」
達川ににこりと笑って話した。
「これもね」
「そうだよね」
「じゃあね」
達川にさらに話した。
「今夜は二人で楽しみましょう」
「飲んで食べてね」
「そうしてね」
こう話して達川と共に飲んで食べてだった。
そうして話も楽しんだ、ここで一華は達川にこんなことを言った。
「この夏祭り花火ないのよね」
「団地のだからね」
「人も多くて賑やかでも」
それで楽しいがというのだ。
「花火だけはね」
「それは仕方ないね」
「やっぱり?」
「うん、ここでやるなら」
公園でというのだ。
「ほら、周り団地で住宅街で」
「花火あげるところないの」
「花火をあげるにも」
そうするにもというのだ。
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