第三話 巫女その七
[8]前話 [2]次話
「あいつか」
「察せられましたね」
「一人思ったけど」
「さて、どうでしょうか」
「まあそのうちわかるな」
「そうですね、ただ僕もです」
遊人はお好み焼きを食べつつさらに言った。
「その人とはです」
「会ったことないか」
「基本表の世界ですからね」
自分が暮らしている世界はというのだ。
「公務員ですから」
「それでやな」
「はい、その人ともです」
「これまでか」
「お会いしたことはありません」
「そやねんな」
「お会い出来ることを楽しみにしています」
このことは微笑んで話した。
「是非」
「そうなんやな」
「他の地の龍の皆さんと」
「仲間やからやな」
「左様です、そしてです」
遊人はさらに話した。
「天の龍の方々ともです」
「会いたいんやな」
「空汰君も嫌いではないですし」
「それでか」
「是非」
「そやねんな、どうもな」
空汰は語る遊人の顔を見て思った。
「こうして一緒に飯食って前以上に話をしてな」
「そうしてですか」
「そしてや」
そうしてというのだ。
「やっぱり嫌いやないわ」
「そうですか」
「ああ、悪い印象は受けんわ」
「だからですか」
「ほんま出来たらな」
一呼吸置いてまた話した。
「仲良うしたいわ」
「そう言ってくれますか」
「そやからお互いな」
「戦いで生き残れば」
「遊びたいな」
「いいですね」
「まあわいはあかんやろな」
空汰は笑って述べた。
「そうした運命や」
「おや、何か言われていますか」
「ちょっとな、残念やけどな」
「ははは、それを言うなら僕もでしょうね」
遊人は優しく笑って応えた。
「そんな気がします」
「この戦いでか」
「いなくなるでしょうね、ですが」
「それでもかいな」
「それもまた運命なので」
だからだというのだ。
「いいですよ」
「運命に身を委ねるか」
「それが僕の考えです」
「そやからか」
「はい、ですから」
そうした考えだからだというのだ。
「この戦いでどうなろうともです」
「受け入れるか」
「そうします」
こう空汰に話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ