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ドリトル先生とタキタロウ
第五幕その六

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「タキタロウの反応があったことは事実ですが」
「それでもですね」
「水深三十メートル位で」
「水面には上がってこないですね」
「そうです、いつもその辺りにいまして」
 それ位の深さに棲息していてというのだ。
「もっと深い場合もあり決してです」
「そこからは上がってきませんか」
「タキタロウは」
「そうですか」
「そうでした」
 まさにというのです。
「これが」
「そこから上がってこないとなりますと」
「目撃されないのも道理ですね」
「それもまた」
「そうですね」
「そうですね、おそらくごく稀に水面の方まで上がってきまして」
 そうしてというのです。
「その時にたまたまです」
「目撃されますね」
「そうですね」
「それで目撃例もありますね」
「そうでしょう、それにです」
 先生はさらにお話します。
「食べたお話もありますね」
「それがかなり美味しいらしいですね」
「何でも」
「実際に食べたという人もいて」
「それで」
「そのことからも思うのですが」 
 食べると美味しいことからというのです。
「タキタロウをイワナかマスではないかという説はです」
「信憑性がありますね」
「どちらも美味しいですから」
「だからですね」
「はい、昨晩イワナを食べてもです」
 そうもしてというのです。
「あらためて実感しました」
「確かに昨日のイワナ美味しかったですね」
「そうでしたね」
「お陰でお酒も進みましたね」
「先生もそうでしたね」
「美味しかったです」
 先生は一緒にいる動物の皆とにこりと笑い合ってからスタッフの人達にお顔を戻してからお話しました。
「まことに」
「そうですね」
「ではですね」
「そのことからもですね」
「味からもですね」
「マスも美味しいですし」
 このお魚もというのです。
「そうでしたら」
「タキタロウはイワナかマス」
「そうではないか」
「先生もそう思われますか」
「味から見ても」
「はい」
 そうだというのです。
「僕も」
「そうですか」
「よく言われていますが」
「やはりタキタロウはイワナかマスですか」
「そちらの種類ですか」
「そうかと」
 まさにというのです。
「僕もそう思います」
「そうなんですね」
「先生もですか」
「タキタロウはイワナかマスですか」
「そういったお魚の種類だというのですね」
「そうかと。原因はわかりませんが」 
 それでもというのです。
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