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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
間違った温泉の利用法
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ら最高の剣を作り上げよう!」
マイラにある道具屋の主人が、お父さんから手渡されたオリハルコンを職人の顔で眺め、力強く武器製造を約束する。

今、私達一行…特に男性陣はこの(マイラ)で有名だ。
そりゃそうだろう…自分の妻・愛人・恋人の裸を覗く為に、温泉の壁を破壊したのだ。
頼めば見せてくれる相手だろうに!

「数日か…まぁよろしく頼むよ。世界を救おうとしている、勇者アルルの武器だから…最高のを頼むよ!」
「任せろ!……それよりも、(ウチ)の壁を壊さんでくれよ…隣に美女が居ても!」

此処でもだ…
職人顔の道具屋主人の言葉に、信頼を置いたお父さんが念を押す様にお願いすると、一般人の顔に戻った道具屋主人は、嫌味っぽく先日の事を笑い話として持ち出す。

私達女性陣もどうする事も出来ず、男性陣と共に静かに女湯に浸かり固まっているところを、大きな音を聞きつけた温泉の管理人が現れて、大騒ぎをしたのだ。
その時のお父さんの台詞を、今でもしっかり憶えてる。

『うっせぇな!何だよいきなり入ってきて…大声出すなよな!』
何故だろう…
常識的に騒いでいる方が、非常識に見えてしまうのは?

勿論、凄く怒られましたよ。
お父さん以外は反省して俯きっぱなしでした。
お父さんも態度に見せないだけならまだ助かったのに、『ギャーギャーうるせーな!』って言っちゃうから…

ブチ切れる管理人に慌てて謝ったのはアルルさん。
パーティーリーダーだし、仲間のしでかした事には責任があるのでしょうね。
ひたすら頭を下げ『ごめんなさい!私達で修理をしておきますので、どうかご勘弁ください!』と、必死でした。

一応、この世界を救おうとしてる勇者として名が通っていたので、その彼女の深い陳謝に管理人も怒りを引っ込めてくれ、私達で修理する事で折り合いが付きました。
ただ…私達と言っても、女性陣は修理を手伝いませんけどね。

だって私は壊してないもの!
言ってくれれば、ウルフにならいくらでもお見せする裸を見る為に、彼等が勝手に壊した物を何で私が直さねばならないのか!?
この意見は女性陣共通で、男性陣だけで壁を直す様に決定される。

真面目なお兄ちゃんは、その決定に文句を言わず黙々と直し始めたのだが…
案の定、とある1名が文句を垂れる。
サボらないようにと男性陣を見張ってると、その1名のぼやきが聞こえてくるのだ。


『ふざけんなよ…安普請のクセに直せとか偉そうだよな!』
『何言ってんのよお父さん!?普通、大の大人の男が大人数で壁にもたれ掛かるとは思わないでしょう!強度なんてそんなもんよ』

『はぁ?男湯と女湯を隔てておいて、誰も覗かないと考える神経がどうかしてるね!覗かれたくないのなら、最初(はな)っから混浴にしてお
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