第五十三話 夏祭りその十
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「ちらりどころか丸見えもね」
「あったの」
「あんた最近やっとしなくなったけれど」
「何を?」
「お風呂上りに下着のままでいることよ」
「それね」
「女の子同士だと極端に無防備になるから」
このことを言うのだった、もっとも実際に一華は最近はそれは皆から注意されてしない様になっている。
「もうね」
「油断してなの」
「見えてたわ」
「そうだったのね」
「今はかなり減ったけれど」
見えることもというのだ。
「それでもね」
「油断したら駄目ね」
「男の子傍にいたら警戒してたけどね」
「それはね」
一華もそれはと答えた。
「やっぱりね」
「注意しないと駄目よね」
「流石にね」
「だからその時は大丈夫だけれど」
「女の子同士だと」
「片膝立ててもう片方寝かせたりして」
その様な座り方をしてというのだ。
「太腿の付け根どころか」
「見えてたのね」
「そうだったし特によ」
「体育座りの時は」
「酷かったから」
だからだというのだ。
「中学の時は」
「そうだったの」
「若し女の子同士で旅館の浴衣着て」
そうしてというのだ。
「下が下着だけだとね」
「問題ありね」
「だから考えて見たら下にシャツとか着ることも」
これもというのだ。
「いいかもね」
「そうなのね」
「そうね、下着見せ放題になったら」
理虹も考える顔になって述べた。
「確かに後でね、あれよ」
「あれってまさか」
「使われるのよ」
「あれあるわね」
一華は理虹の言葉にうわ、という顔になって述べた。
「やっぱり」
「今どの国でも禁じてないでしょ」
「昔の欧州は駄目だったのよね」
「キリスト教の力が強過ぎてね」
「そういうことも禁止だったわね」
「何かキリスト教ってあれも駄目これも駄目な」
「当時はそうだったわね」
兎角禁欲的だったとだ、一華もイメージをそのまま話した。
「本当に」
「それでね、そうしたこともね」
「禁止してたのよね」
「けれど今はね」
「そんなのもなくて」
「そう、それでね」
「し放題ね」
理虹の話にこう返した。
「ましてここ日本だし」
「日本でそうしたこと駄目ってなったことないでしょ」
「聞いたことないわ」
「だからね」
その為にというのだ。
「皆ね」
「し放題ね」
「明男君みたいに」
ここでかな恵が微妙な顔になったのをそのままに話を続けた。
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