第五十二話 体力があるのでその十五
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「被害者の家族の人達に何て言えばいいか、世間様にもね」
「顔向け出来ない?」
「そうでしょ、恥を知っていたらね」
「責任を取らないではいられないわね」
「普通そうでしょ、それで平気な顔をして」
そうしてというのだ。
「他の人に偉そうに言えたら」
「恥知らずよね」
「普通の人には無理でしょ」
理虹は難しい顔で言った。
「大体自分に対してどうなのよ」
「そんなことになって責任を取らないと」
「自分を許せないでしょ」
「何か北朝鮮に帰った人達もよね」
実加は難しい顔で言ってきた。
「帰ってきてないのよね」
「それ韓国から来てる子とか在日の子が言ってたわ」
「本当のことなのね」
「北朝鮮に帰ったらね」
そうしたらというのだ。
「天国みたいだ、地上の楽園で暮らせるってね」
「そうなの」
「宣伝している人達がいて」
このことも本当にあったことだ、日本の左翼勢力がしきりに言っていて喧伝していたことの一つであった。
「しかも帰国に協力して」
「それでなの」
「一人もよ」
今実加が言った通りにというのだ。
「帰ってきてないのよ」
「北朝鮮から」
「あそこがどんな国かってね」
「小学生でも知ってるしね」
まさに子供でもだ。
「特撮ものの悪の組織みたいじゃない」
「独裁で階級あって自由も何もない」
「しかも食べものもないね」
「馬鹿みたいな個人崇拝の」
「そんな国じゃない」
「そんな国に行ってよ」
そうしてだ。
「地上の楽園どころか」
「地獄だったのね」
「そこに行ったけれど」
「地上の楽園って言って帰るのに協力した人って」
「責任あるでしょ」
「それ殺人でしょ」
真顔でだ、実加は姉に問うた。
「あんなところに送るって」
「間接的でもね」
「そんなことしたら地獄に落ちるわよ」
実加は真顔のままこうも言った。
「絶対に」
「ちなみに拉致ないって言ってた人達と帰国事業に関わってた人殆ど一緒よ」
「それでどっちについても?」
「わかるでしょ」
これまでの話の流れでというのだ。
「もう」
「誰も責任取ってないのね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「言い逃れして政府がどうとか日本がどうとかね」
「言ってるのね」
「恥知らずってこうした人達のことを言うのよ」
「いや、恥知らずじゃないでしょ」
実加はここでも真顔で言った。
「悪魔でしょ」
「悪魔になるのね」
「そうでしょ、外道に過ぎるでしょ」
それこそというのだ。
「もうそこまでいくとね」
「悪魔なのね」
「お姉ちゃんもそう思うでしょ」
「よく悪魔って天使と逆なだけで」
「悪魔は悪魔で正義よね」
「そうだけれどね」
よく創作で言われていることを話した、事実キリス
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