第五十二話 体力があるのでその十四
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「治安もね」
「よくなったから」
「夜道でも明るくて人通りの多いところならね」
「歩けるのね」
「だからそうしたところを歩いて」
その様にしてというのだ。
「安全にね」
「する様にするのね」
「最悪の場合通り魔とかもいるし」
理虹は眉を曇らせて話した。
「北朝鮮みたいによ」
「ああ、拉致ね」
「そんなことする奴もいるし」
誘拐犯もいるというのだ。
「大阪にもあの拉致の関係者いたのよ」
「みたいね、鶴橋の方に」
実加も暗い顔になって応えた、自分達が今住んでいる大阪のことなので表情も自然に暗いいものになる。
「どうやら」
「拉致やってたのは事実だからね」
北朝鮮がだ。
「やってないって人いたけれど」
「実際にやってたしね」
「そう、だからね」
事実だったからだというのだ。
「くれぐれもよ」
「気を付けることね」
「世の中色々な人がいて」
「悪い人もいるから」
「だからね」
それが為にというのだ。
「くれぐれもよ」
「気を付けることね」
「いつもね」
「治安がよくても」
「用心はしないとね」
「とんでもないことになりかねない」
「そうよ、北朝鮮の拉致って昔から言われてたし」
昭和四十年代には既にだ、ウルトラマンタロウのテロリスト星人がまにそれであったと言われている。
「洒落にならないお話もあるから」
「その拉致が一番怖いわ」
実加は暗い顔のまま答えた。
「ガチの犯罪じゃない」
「国が行ったね」
「それをやってないって言ってた人がいることもね」
「あったけれどね」
事実だったがだ。
「言ってた人誰も責任取ってないみたいだけれど」
「実際にやってたのに」
「それでもテレビに平気で出てたのよ」
そうした輩はその発言の責任を今だに取っていない。
「今もだし」
「恥知らずね、私だったらね」
「恥ずかしくて人前に出られないでしょ」
「だってやってたし」
拉致をだ。
「それで犠牲になった人も大勢いるから」
「責任あるわね」
「やってないって言ってたやってたから」
それ故にというのだ。
「もうね」
「私だってそうよ」
理虹もそれはと答えた。
「そんなことになったら」
「責任感じるわよね」
「犠牲になった人出ていて」
そしてというのだ。
「かなり多いでしょ」
「何十人とかね」
「それだけの犠牲者出てるから」
「ないって言ってあったら」
「もう責任を取らないとね」
そうしないと、というのだ。
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