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ハッピークローバー
第五十二話 体力があるのでその二
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「うち結構皆自主的に勉強して」
「点数の差ってあまりないのよね」
「偏差値もね、だからね」
「中等部のほぼ全員が高等部行くわね」
「レベル的にもね、公立の中学ってレベルの差凄いらしいけれど」
 それこそ県内一の進学校に行く生徒と最もレベルの低い高校に行く生徒が同じクラスにいたりする。
「うちは私立だし」
「そんな差ないのね」
「そうみたいね」
「だから滅茶苦茶成績の悪い子少ないわよね」
「ええ、かな恵達も結構成績いいし」
 理虹は自分の友人達の話もした。
「クラスの皆もね」
「そんなに悪くないのね」
「ええ、そうした高校よ」
「それで中等部もそうで」
「小学校もね」
「そうだったわね、それでとんでもなく成績が悪くないと」
 その同じ様なレベルの中でも例外があってだ。
「高等部に進学出来るわね」
「そうよ、だからそこまでって思うけれど」
「万が一もあるから」
 実加はこのことを話した。
「だから少しでもね」
「勉強してなの」
「やっぱり勉強が出来て」
 そうしてというのだ。
「偏差値が高かったら多少体調悪くても」
「いい結果出せるわね」
「風邪ひいた大谷投手と普通の高校生どっちが凄いか」
「大谷投手よ」
 即座にだ、理虹は実加に答えた。
「決まってるでしょ」
「そうでしょ」
「大谷投手なんてね」
「それこそ化けものよね」
「私あんな野球選手見たことも聞いたこともないわ」
「私もよ」
 実加もこう答えた。
「流石にね、それで言うのよ」
「風邪をひいた大谷投手と普通の高校生を比べたら」
「大谷投手の方が遥かによ」
 それこそというのだ。
「凄いわよ、凄い人は体調が悪くてもね」
「ある程度以上に出来る」
「平均点九十点の人が調子が悪くてもね」
「まあ滅茶苦茶悪くても八十点位はね」
「それ位は取れるから。だから少しでも頭に入れて」
 また姉に話した。
「何があってもね」
「普通科に進学出来る様にするの」
「そう考えてるわ」
 こう言うのだった。
「だから今もね」
「お勉強してるのね」
「そうなのよ」
「だからそこまで勉強してる」
「そうよ」
「それはわかったわ、しかしね」
 それでもとだ、理虹はここまで聞いて妹に言った。
「体調管理もね」
「大事なのね」
「うちの団地の奥さんで一日十二時間寝てる人いるでしょ、誰とは言わないけれど」
「あの日本人とオーストラリア人のハーフの」
「あの人それだけ寝てるから」
 その為にというのだ。
「いつも健康でしょ」
「お肌なんかツヤツヤしてるわね」
「目も溌剌としていてね」
「寝ていつも身体も頭も休めてるから」
「それでよ」
 その為にというのだ。
「ああしてよ」
「元気なのね」
「そうよ
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