第二話
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端、
「あ? アァ?」
魔神族が動きを止めて体をふらつかせる。効いている?
「次に素早く角の対角線上にある顎を……叩く!」
「Jud.!」
次に槍の石突きで魔神族の顎を叩くと、魔神族は白目をむいて仰向けに倒れた。え? 倒せた? こんなに簡単に?
「さっすがマスター! 魔神族を二発で沈めるなんて、もうイケメン!」
「うわっ!?」
キャスターがいきなり背後から抱きついてきたかと思ったら、梅組の方を指差す。
「ほら、そこのあなた達! ボーっとしてないで魔神族を倒したイケメンのマスターを褒め称えなさい! さあ!」
キャスターに指差された梅組のクラスメイト達はスクラムを組むと小声で話始める。
「確かに北斗の実力は認めるが、キャスターはウザすぎであるな……」
「書記補佐って、強くて優しいから単品だと人気はあるのですけど、いつも第七特務と一緒にいるから全体的な人気は低いんですよね」
「ナイちゃん思うに、それってホーくんに女性を近づけないキャーちゃんの作戦だと思うな?」
「でもその作戦って北斗が優しくなかったらウザがられて嫌われる諸刃の剣だよね?」
「ハイ! ハイそこ! マスターを褒め称えながら私を否定しない!」
キャスターが抗議するが全員が無視した。
……それにしてもキャスターって完全に梅組に溶け込んでいるな? 聖杯戦争では彼女のノリに付き合える人なんて数えるほどしかいなかったのに……。
「あれ? おいおいおいおい、皆、何やってんの?」
そんなことを考えてると聞き覚えがある声が聞こえてきた。そちらを見るとそこには、紙袋を抱えた一人の男子生徒がこちらに歩いてきていた。
「トーリ」
男子生徒の名は葵トーリ。
『不可能男』の字名を持つ、この武蔵アリアダスト教導院の総長兼生徒会長だ。
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