暁 〜小説投稿サイト〜
クラディールに憑依しました
自由の身になりました
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
われた?」

「β時代に第八層まで到達したが、キリトはその間にラストアタックボーナスを多く獲得してた――――らしい」
「ラストアタックボーナスって、あれですよね? ボスに最後のトドメを刺した人が貰えるレアアイテムとか」
「そうβテスターはそのレアアイテムが、この世界でどれだけ価値があるか良く知っている」

「…………それじゃあ、βテスターの人達はみんなキリトさんの事を狙ってるんですか?」
「どうだろうな? まぁ、その内の一人はモンスターを使った殺人、MPKを狙ったが自滅したらしい。
 そしてもう一人は噂を流した、β経験者のキリトはその知識と経験を独り占めして、
 助けられる筈だった初心者を殺し、ラストアタックボーナスを狙ってる酷い奴だとな」

「――――その人は誰なんですか?」
「…………死んだよ、色々とキリトに嫌がらせをしたけど、どれも失敗した。
 最後はボスにラストアタックボーナスを仕掛けて殺された――――今はその噂だけが残った」
「それなら、その噂を正せば良いじゃないですか!」

「これがそう言う訳にも行かないんだよ、βテスターはみんな酷い奴って認識を、キリトがビーターと名乗る事で新しい枠組みを二つ作ったんだ。
 βテスターは初心者ばかりでSAOを理解出来てないグループと、情報や狩場を独占するチート集団の二種類に分けた。
 だから、今更キリトが良い人だって誰かに伝えても、死んだ人間が帰って来る訳じゃない。

 例え全ての悪い噂を正したとしても、次に出て来るのは、はじまりの街に居る初心者を養えとか全員に装備を整えろとか。
 楽して生き延びたい連中の代わりに戦えってなるのがオチだな。」

「…………そんなの酷いです」
「まぁ、この状況をひっくり返す手段が一つだけある」
「――――それは何ですか!?」

「簡単な話さ、このデスゲームをクリアすれば良いだけだ。
 そうすればこのゲームに囚われたプレイヤーは、金寄越せだの安全を提供しろだの言わなくなる」
「でも、それじゃあクリアするまではどうしたら良いんですか!?」

「クリアするか、クリアされるかは知らないが、攻略組に居る元βテスターはそれを隠し続けてクリアを待つしかないのさ。
 そう言う訳で――――あいつは人目に付かない狩場とか、過疎ってる狩場を狙って薦めてるんじゃないか?」
「――――そう言えば、狩場を決める時はキリトさんが中心でした、ソロでやってるから良い狩場に心当たりがあるって」


「シリカから見れば攻略組の一人だし、月夜の黒猫団から見れば近いレベルなのにソロで切り抜けてきたキリトの意見だからな」
「こうして考えると…………言い方が悪いですけど、騙されてますよね、いい意味で」
「あぁ、そうそう、騙されてるで思い出した――――第
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ