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私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・
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 京都から帰って、2日後、私は宇都宮の駅に降り立っていた。コウが迎えに来てくれていて、コウの実家に向かった。小さな山の手前に瓦屋根の大きな家が、そして、少し離れたところにハウスが並んでいて、その横には倉庫みたいなのが二つ建っていた。

 直ぐに、家の中に、そして、お父さんとお母さんに紹介してくれた。お父さんは腰が悪いんでと椅子に座ったきりなんだけども。お母さんが

「まぁ まぁ ようきたのぅー あがってけっ 麦茶でも のー」と、迎えてくれた。

「舟留美海です よろしくお願いします」と、頭を下げてご挨拶を。

「へぇっ 可愛いいんじゃのぉー こんな子じゃぁー ウチにはもったいなかっぺっ」と、お父さんが

「あぁ 素直でいい子だよ」と、コウも言ってくれていた。その後、2階の私のだという部屋に案内してくれて、畳にカーペットが敷かれて、ベッドが置いてあった。

「兄貴が使ってた部屋だ この秋に、結婚するんで、今は、家を出て隣の新居に住んでいるよ 僕の部屋は押し入れを挟んで隣なんだ」

「そうなの あの一番奥は?」

「あぁ 空いている 要らない物とかが置いてあるんだ」

「そう じゃぁ 2階はコウと二人っきり?」

「そうなるなー ダメかい?」

「うぅん ちょっとネ」

「ちょっと なんだい?」

「あのねー 誤解されないかと・・」

「まぁ そういうこともあるかなー でも、別に構わないよ」

「あのさー コウはそうでも・・ 私 ふしだら・・なって」

「ふふっ 僕は2階で寝るなって言われてる 安心したかい?」

「もうー 意地悪なんだからー」だけど、私達、軽く唇を合わせていた。

 その後、着替えて、ピューレを作っているという作業場に、そこではお兄さんとその婚約者という女の人を紹介された。

「ミミはここでピューレの製造をネ 兄貴はハウスのほうに行くから」

「ほお ほお コウ すんごく可愛い娘 見っけたな 眼がクリッとしてぇー おめえの彼女なんだっぺ?」

「あぁ 彼女 いじめるなよー 莉子ちゃんもな よろしくな」

 莉子ちゃんというのはお兄さんの婚約者なのだ。ぽっちゃり気味で明るそうな人だった。

「ミミちゃんっていうのよね 幼く見えるよね よろしくネ この仕事 簡単だってぇー、直ぐに慣れよるからぁー」

「よろしくお願いします 私 どんくさいから 出来なかったら、叱ってくださいネ」私、高校の時の体操ジャージにマスクもしていたから、余計に幼く見えたのかも知れなかった。

「ふふっ 大丈夫よ 私もどんくさーって いつも この人に叱られてるからっ」と笑って応えてくれた。

 その後、早速、作業に・・・苺のヘタを取って、洗浄、撹拌機に入れて、低温でボイルして
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