団欒してみました
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くはそれ以前に会っていて――親の目を盗んで色々やったんだろうなー。
「…………そう言えば、聞きたい事があったんだけど?」
「んー? なんだ?」
「あなた偶にだけど、変わった踏み込み方するわよね? あれって何の技術?」
「変わった踏み込み方?」
「ほら、入団試験でわたしから一本取った時のあれよ、アレだけ早いのにソードスキルじゃなかったでしょ?」
「あー、あれか、アレは剣道の踏み込みだよ、特別な事をして――――いるのか?」
「わたしに聞かないでよ……ふーん、剣道かぁ…………それで何処かで見た事あるような踏み込みなんだ――――やってたの?」
「いや、適当にかじった程度だ、試合とかしたら子供相手にボコボコにされるな」
「その言い方だと、わたしが子供以下じゃない」
「あの踏み込みは完全に修得できてない、ソードスキルの硬直とか、相手が完全に無防備の時しかやらねーよ」
「そんなに難しいの?」
「リアル世界で同じ事するとアキレス腱を痛めるな、下手すれば断裂して入院コースだな」
「滅茶苦茶危ないじゃない!?」
「あぶねーんだよ、まぁ、右足を上げて踏み込む瞬間、右足からの重心移動を利用して左足に加重する。
後は左足の脚力で加重を押し返して踏み込み速度を増加させてるんだが、意識すると身体の中心軸が左右にズレて無駄な動きが増えるんだよな」
「スキップみたいな感じかしら?」
「左足の限定の運動ならそれで合ってるな、重要なのは右足で踏み込みながらそれが出来るかどうかだ、一瞬でやらなきゃならんし。
結局は個人個人の感覚の問題だからなー、後はスケートのスピンを意識すると中心軸を理解できて、左右の無駄な動きを減らせて加速を可能にしたって話もある」
「スピンねぇ?」
アスナが呟きながら肩や腰を左右に捻り始めた――――薄着でそれは目に毒だから止めてくれないかな?
身体を振る事に集中し始めたアスナを視界の端に追いやって無視した後、暫く壁を見ながらボーっとしていたのだが。
「アスナ? 何やってるの?」
「え? あぁこれ? ちょっと気になる話を聞いたから練習してみようと思って」
「剣道の踏み込み――――もどきだな、リアルの世界でやったらアキレス腱を痛めるから、指導者が居ない所で練習しないように」
「あんた指導者なの?」
「いや? ド素人だが? ハッキリ言って怪我するぞ? 軽く齧っただけでマジでヤバイから」
「じゃあ何でアスナに教えてるの?」
「入団試験の時に決めた最後の踏み込みが気になってたらしくてな、それでこうなった訳だ」
「あー、アレかー…………確かにアレは速かったわね」
「アレってどうやるんですか?」
「リアル世界で絶対にやらないって約束出来るなら教えるけど?」
「やら
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