暁 〜小説投稿サイト〜
クラディールに憑依しました
団欒してみました
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まり安く強い武器を流通させると価格崩壊起こすから止めろよ? 『気に入った奴にしか武器は作りません』とか言って誤魔化しとけ」
「どこかで聞いた台詞ね?」
「そりゃそうだろ? 鍛冶スキルの高いプレイヤーは色々理由を付けて崩落回避してるからな?」

「そんなんじゃ商売にならないでしょ?」
「あくまでも値崩れ起こさない程度だよ、自称鍛冶師からクレーム付けられて営業妨害とかされるぞ?」
「…………そう言えば商業ギルドから似たような事を言われてたわ、そう言う奴に注意しろって」

「お風呂上がったよー」
「了解、シリカ。一緒に入っちゃいましょ」
「はい」


 アスナと入れ替わりに、シリカとリズがバスルームへと消えて行く。


「ふー、すっきりしたー」
「そろそろ席を外そうか?」
「え? 大丈夫よ? そこに居てくれないかしら?」

「何時も思うんだが…………俺ってお前らのリラックスタイムを思いっきり邪魔してないか?」
「そうでもないわよ? むしろ居てくれないとリラックスできないから?」
「――――それってもしかして、俺が覗きをするとでも思ってるのか? それで毎回此処に固定されてるのか?」

「大正解、良く判ったわね?」
「毎回お前らの風呂につき合わされたら嫌でも気付く、狩りに行かせてくれよ」
「あなた隠蔽スキル高いから、目の届く範囲に居て貰わないと落ち着けないのよね」

「隠蔽スキルが高いのは、俺に限った話じゃないと思うんだがな?」
「お風呂に入る度にパーティーやフレンドリストから抜いたりするの手間だから」
「ドアの設定変えろよ、俺が外に出れば良いだけの話じゃないか」

「あなたの隠蔽スキルなら、わたし達の影に隠れて開けたドアから一緒に入るくらい軽くこなしそうだし?」
「…………やろうと思えば可能かもな? ドアの近くに遮蔽物を置いてその陰で待機、ドアが開いた瞬間に中へ入るっての」
「でしょ? 可能性はゼロじゃないのよ、あなたにそのつもりが無かったとしても、この短時間で作戦を組み立てられるし、心配なのよ」

「信頼されてるんだかされて無いんだか」
「信頼はしてるわよ? 信用はして無いけど?」
「それを信頼してると言わねーよ」


 信頼と信用はほぼ同じ意味だが、使われ方は様々だ。
 例えば、彼の人柄は信頼できるが、運動神経は普通なのでリレーのアンカーには出来ない。
 対して、彼の人柄は信頼できないが、運動神経が抜群なのでリレーのアンカーに抜擢した。

 とまぁ、アスナに言わせれば俺の人格は信頼してるが、覗きに関しては信用できないと言っているのだ。
 男を相手にその認識は間違いでは無いと思うのだが……アスナの周りに集まる男ってアレだからなー。
 きっと須郷が中学三年生のアスナか、もし
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