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ドリトル先生とタキタロウ
第四幕その十一

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「それでだよ」
「やりたい放題やってきて」
「他のチームから選手強奪ばかりして」
「それでプロパガンダまでして」
「そんなことばかりしてね」
「その果てはね」
「あの有様だよ」
 どうにもならなくなったというのです。
「巨人はね」
「もう毎年最下位で」
「十八年連続だったね」
「それ位だよね」
「十八年連続百敗で」
「最少得点最多失点、最悪防御率エラー数最大ホームラン数最少だよね」
「巨人にいいところはないよ」
 一切というのです。
「最早ね」
「そうだよね」
「何もいいところないね」
「今の巨人には」
「たまに勝つ位でね」
「ファンの人も殆どいないから」
「僕の周りでもいないね」
 巨人ファンの人はというのです。
「巨人の人気は他のチームにいってね」
「特に阪神だね」
「阪神に行ったね」
「そうなったわね」
「今や阪神は日本全土で愛されているチームだよ」
 そうなっているというのです。
「関西だけでなくね」
「そうよね」
「そうなってるね」
「今の阪神はね」
「物凄い人気だよ」
「甲子園はいつも満員でね」 
 本拠地はそうでというのです。
「他のチームでもだよ」
「三塁側はいつも満員で」
「バックネットも外野もでね」
「巨人の試合なんか東京ドーム阪神ファンで満員だからね」 
 巨人ファンがあまりにも少なくて、です。何と今や巨人ファンの観客数は一試合当たり百人単位なのです。
「そうなっているからね」
「全く違うね」
「今ではね」
「昔は巨人ファンが多かったそうだけれど」
「今じゃ何万人の球場が阪神ファンで満員」
「宿敵だった巨人の球場がね」
 皆も言います。
「随分変わったわ」
「強い巨人はもう二度と来なくて」
「阪神はずっと強いまま」
「凄くなったよ」
「僕もそう思うよ。勿論この東北にも阪神ファンの人は多くいるよ」
 そうなっているというのです。
「今やね」
「そうだよね」
「今の阪神はそうだね」
「日本全土にファンの人達がいるわ」
「まさにね」
「そうなったからね」
 だからだというのです。
「僕も嬉しいよ」
「阪神はこれからも人気チームであって欲しいわ」
「強くてね」
「そして巨人は弱いまま」
「未来永劫ね」
「全くだよ、巨人は弱くあってこそだよ」
 そうであってというのです。
「日本も世の中もよくなるからね」
「そうだね」
「その通りね」
「巨人は弱くないと」
「皆巨人が負けるのを観て元気が出るから」
「悪い巨人がやっつけられて」
 邪悪そのものと言っていい巨人がです。
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