黒猫を拾いました
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「――――あれ? あんた一人? アスナとシリカは?」
「社長出勤ご苦労さん、ほれ、あそこで花咲かせてるよ」
「誰が社長かッ! ――――あたしも行って来るわ」
リズも輪に加わって、暫く話に花を咲かせてると――――俺の所にPT要請が来た。
OKボタンを選択するとPTにはサチが居た。
「…………俺が混ざって良かったの? 女の子だけで行った方が良かったんじゃ?」
「この子、槍使いなのよ――――壁が足りないわ、いつもどおり、リズとあなたで壁をして」
「へいへい、よろしく――――サチさん?」
「は――――はい、よろしおねがいします…………」
「いじめちゃ駄目ですよ?」
「…………圏内で悪戯できる訳無いだろ」
「圏外でも駄目ですッ!!」
「わかったよ…………それじゃあ、サチさん――――これ装備して」
メニューから適当な武器防具を出してサチに渡す。
「……あの、どれも立派な装備なんですけど…………」
「あげるよ、十一層の敵は攻撃力が弱いからそれ着てれば充分だよ、槍は麻痺槍だから攻撃力関係ないから、ドンドン麻痺させてくれ」
「あんたが槍なんて使ってる所、見たこと無いんだけど? …………それにレアっぽいんだけど、何この槍?」
「ん? 大体十五層までのモンスターなら軽く麻痺できるぞ? 麻痺率二十六パーセントだった筈?」
「高っ!? 何よそのチート武器!?」
「あたしが貰った麻痺短剣より高いですね」
「手に入るのが十七層でな、最前線じゃ使い道が全く無いんだ――――貰ってくれると助かるな」
「あ、はい…………ありがたく使わせて貰います」
それから狩りに出て、サチはずっと後ろに隠れてたが、偶には槍の威力を試して見ろとリズの後ろから弱ったモンスターに攻撃させたりした。
弱っていたモンスターは直ぐに麻痺状態になり、リズのメイスがトドメを刺す。
シリカの方は逃げ回りながら足の速いモンスターに追いつかれそうになると、麻痺短剣で斬りつけてまた逃げる。
麻痺で足の止まったモンスターをアスナが串刺しにしたり、俺がトドメを刺す。
そうやって一応は順調に進み、日が沈んで来た頃だった。
「今日はそろそろ上がろっか、お目当てのレア素材も充分手に入った事だし、言う事無しよ」
「そうだね、わたし達がこれ以上下層に居たらノーマナープレイヤーとして扱われて、みんなに迷惑が掛かっちゃうしね」
「みなさん強いんですね…………凄かったです」
「――――あー、俺の事を気にしてるなら御構い無く、硬い言葉遣い何てこっちが遠慮しちまう、無礼講無礼講、適当にな」
「そうですよ。サチさんはもうお友達なんですから、もっと気楽に楽しくお話しましょう?」
「常に敬語のお前に言われてもな
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