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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第9話 不吉な事件
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………
「零治、メールだぞ〜」
布団の上に寝っ転がりながら漫画を読んでいるアギトが俺に携帯を投げ渡す。
漫画を読む時は小さいままだと面倒なのでよく子供サイズに変わっている。
「えっと………先輩から?」
我が学園が誇る美人生徒会長、水無月会長からのメールだった。
『零治君、明日放課後生徒会室に集合ね』
「ええ………」
中学の頃とは違い、メンバーも充実している高校の生徒会のおかげで、余り呼ばれずに済んでいるが、相変わらず呼ばれる事が度々ある。
メンバーは同じで俺と桐谷、そして夜美とすずか。この4人が呼ばれる場合が多い。
「分かりましたっと………」
取り敢えず断るにしても用事が無く、その辺りも考慮してメールを送っているだろう会長の誘いを断るのは勇気がいるので渋々メールを返した。
「はぁ………」
「何だ?何かあったのか?」
「まあ会長からの呼び出し………」
「ふ〜ん」
学校に行ってないアギトにとってそんな話は退屈であるのか再び漫画を読み始めた。
「………アギトも学校に行きたいか?」
「アタシは別に………メガーヌの所に行くのも楽しいからな」
因みにアルピーノ家は正式に結婚しました。
まあその話はキャロの方で………
「ゼストさんの仕事は順調?」
「ああ。毎日頑張っているって言ってたぞ」
ゼストさんは結婚を機に工事現場など、肉体を使う仕事をやり始めた。
一番の理由は体がなまって仕方がないと言う理由が大きいのだが、周りの近所の目が一番の理由だったり。
本人も体を動かせて結構充実しているみたいだ。
「それにチビッ子達に合わせるのって結構疲れそうだろ?」
「だけどキャロのグループ………と言うよりエローシュ君のグループは精神年齢高いだろ?」
「だけど、何か同じくらいに思われるのはあんまり………」
アギトにも色々と思うことがあるのだろう。
あまり無理強いする事も無いか………
「分かった、アギトがそれでいいならそれでいい。ただ寂しく無いかと思ってな」
「アタシは大丈夫だ。もしそう思ったらスカさんが作った『フェイドシルエット』で零治達に付いていくもの良いし」
フェイドシルエットとは姿を認識されないようにするための機械だ。
バッテリーが効いてる間は登録された人以外には認識されないといったかなりの優れものである。
ただ欠点もあり、小人のアギトサイズ位が限界でバッテリーも10時間程で切れてしまう。
しかしアギトや、普段ボールに入っているフリードにとっては元のサイズで自由に行動することができ、こちらとしてはかなり使える物だったりする。
………まあフリードは滅多に出たがらないのだが。
「そうか、分かった」
「うん、ありがとう零治」
「それ
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