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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第9話 不吉な事件
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「今現れたって事ね」
「そう、一応ゆりかごを動かせる人物だし、一緒に住んでいる人をチェックしておこうかなって」
「うわっ、ストーカーみたい………」
「仮にも彼氏にそれは酷くない!?」

と言いつつも動かす手を止めない大悟。

「何よリアクションがつまらないわね………」
「いや、リアクションとか求められてもね………」
「しかも個人情報覗くのって犯罪じゃないの?」
「執務官が上から許可貰わないと出来ない事」
「………エース・オブ・エースが何してんのよ」
「内密にね。武装隊も結構危ない橋を渡ってる時もあるって事」
「要請があるまで動かない部隊だと思ってた………」
「それは部隊長も歯がゆい思いをしてるんだ………前に起きた空港火災の時も上にかなり直訴してたんだけど『本局にもしもの事があったらどうする!!』って言われて、状況確認が済むまで本局で待機しろって言われて動けなかったんだ」
「やっぱり色々あるのね………」

そんな事を話していると大悟の使っていたパソコン型の端末がポンと音を鳴らした。

「検索完了っと………なのはの隣に住んでいるのは………バルト・ベルバイン24歳独身。結婚経歴無しで1人子供がいる、養子扱いになっているな。そしてその子がヴィヴィオか………」

画面にはバルトの顔写真と経歴が表れる。

「第47管理世界出身で移住してまだ1年経って無いみたいだ。現在職業は特に無し。………まあこんなものか。取り敢えずデータを移して、足がつかないようにこのプログラムを使って………」
「プログラム流して大丈夫なの………?」
「まあ部隊長もよく使ってるし大丈夫だよ。だけどこの人を見る限り、転生者って線は無さそうだな………ちゃんと管理世界出身ってデータもあるし。取り敢えず零治にこのデータを送っておくか」
「まあ見つけた本人だしね………ってあれ?」
「どうしたの加奈?」
「何かこの写真の人、どこかで見たこと無かったっけ?」
「えっ?………俺は見たこと無いと思うけど………」
「そうかしら………」

写真に載っている褐色の白髪の若い男を見ながら加奈は暫く1人で唸っていたのだった………











「なるほど、今のヴィヴィオの家族はこの人か………」

神崎から送られた資料を見て、1人唸る。

「………こうやってちゃんと資料に出るし、どうしても転生者っぽく無いんだよな………」

典型的な転生者はメインキャラと同年代な事が多いと思っている。それはそっちの話に詳しい神崎も同じ考えだ。
しかし資料のベルバインさんは24歳、それに褐色の白髪とあまり好まない身なりの気がする。

まあこれは個人的な考察だけど………

「しかし………」

どっかで見たことあるんだよなこの人
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