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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百八十九話 『西崎アリス』その1
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「ご愁傷さまです」
「そんな!うちの娘はもう元には戻らないんですか?」
「それは、これから調査・分析します、こちらが電話で要求したアリスちゃんの資料は今日、ご持参ですか?」
「はい、コレです」
俺はアリスちゃんの母親のエミコさんから、アリスちゃんの情報について記された書類を受け取る。
西崎アリス。
学生。父と母の三人暮らし。父母ともに25歳。成績は普通、スポーツも普通。趣味は友達と遊ぶこと。ある日突然、自宅の室内だけでなく、学校の教室や電車の中で『G』を始めてしまうようになり、現在、不登校。
「わっかりました、それでは分析の後に、こちらから連絡させてもらいますね」
「はい、よろしくお願いします...」
エミコさんはそう言って俺に頭を下げて、アリスちゃんと手を繋いでリンクセンター石間から出ていった。
「なァ、奈良見、お前も学生の頃は教室や電車の中で『G』してたのか?」
「するわけねぇだろ!つーか、茶ァ!せっかく入れたのにどうして誰も飲まないのよォッ!」
「そんなもんだろ、どこも...それより、今回の件はかなり、難しいな...奈良見はこの件、どう見てる?」
「そーっすね、まァ、『G』をする場所はともかく、この年の女の子ならまァ、普通に『G』はしますよね、もちろん自分の部屋ですけど」
「奈良見はどんな『G』してたんだ?」
奈良見ルナがコップに入った熱々のお茶を俺の顔面にぶっかけてきた。
「あっちぃなァァッ!なにすんじゃボゲェッ!」
「ボゲェは貴様じゃクソボゲカス?女に普通そういうこと聞くかァ?」
「まぁ、このアリスちゃんはおそらく、もともと性欲の強い女性だったんだろうな、それで、『なんらかの理由』でその性欲に歯止めが効かなくなった...」
「その『なんらかの理由』って?」
「この資料に記されている、アリスちゃんの両親の年齢をよく見ろ」
「『父母ともに25歳』...かなり若いですねぇ...もしかして!」
「なんだ、奈良見のくせにめずらしく勘がいいじゃないか、つまりそういうことだ」
次回予告 『西崎アリス』その2
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