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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百八十六話 終焉の先に待つ未来。寒い日は自転車をこぐと体があったまるぜ?
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ォー』のための理不尽かつ狡猾なZEI銀徴収のせいで大切な人を失ったTHE翼のメンバーたちは皆、復讐から解放され、THE翼を去った。
俺もその一人だった。
俺は頭のおかしくなってしまった父さんを背負った状態で空港にいた。
コマンダーやTHE翼のメンバーたちが俺を見送りに来てくれた。
「すまんなコマンダー、この国を崩壊させておいて、俺だけ海外に逃げるなんて...俺は最低だよ」
「お前のことを最低だと思っている奴はここには1人もいないよ、お前がいなければ、俺たちTHE翼のメンバーは復讐を完遂することができなかったんだ。お前がいなければ、俺たちのメンバーは一生、復讐心で自らを呪ったまま、一生を過ごすか、戦死していたかもしれない。スナイパーもきっと、あの世で俺たちの成し遂げた偉業を祝福してくれているに違いない!」
「そっか、そう言ってくれると助かるよ」
「お前は、もう、十分戦ったんだ、お前には幸せになる権利がある。身我魔矢ヤヅデ、闇崎ムツトのことを頼んだぞ」
俺の隣にいた身我魔矢ヤヅデがコマンダーの言葉にうなずいた。
そう、俺は身我魔矢ヤヅデと父さんと一緒に海外の田舎で静かに暮らそうと思ってるんだ。
俺は見送りに来てくれたコマンダーとTHE翼のメンバーたちに背を向けて、そのまま振り向かずに飛行機に乗るために歩き続ける。
俺が背中に背負った父さんの体の重みが、まるで、俺がこれまで傷つけ殺害した人々の怨念のようにも感じられる。
それでも、俺の隣には身我魔矢ヤヅデがいる。
そして上着のポケットにはもちろん、黒双銃オルトロスが入っている。
黒双銃オルトロスに眠る、破壊神オルトロスが俺の心に話しかけてくる。
「闇崎ムツト、我はお前と共に戦えたことを誇りに思う、お前は、お前だけは、我を破壊神ではなく、一つの命として向き合ってくれたことにとても感謝している」
「よせよ、海外に逃げたからって、俺達の戦いが終るわけじゃない。生きている限り、戦いはずっと続くんだぜ...」
そう、悲しいくらいに続くのだ、生き続けようとすればするほどに何かを得て、何かを失う。
それでも、生き続けた過程で得た『何か』を心の中で大事にし続けることで、人は生き続けることができる。
そして、その『何か』を人は『思い出』と呼ぶのだ。
俺はいい思い出も、悪い思い出も全部背負って生き続ける、たとえ、その先に待つのがどんな不幸でも『思い出』がきっと俺を助けてくれると信じているから。
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