第75話 平原での戦い
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「キリカ、被害は……ってお前ら来てたのか」
「おお、来てくれたのか!」
入ってきたのはアガットさんとグラッツさんだった。良いタイミングだな。
「アガット!それにグラッツさんも!久しぶりね!」
「相変わらず五月蠅い奴だな。まあその方がお前らしいっちゃらしいか」
「何よ、その言い方!あんたも変わらないわね!」
「ははっ、アガットはこう言ってるけど実際は結構心配してたようだぜ」
「おいグラッツ!余計な事を言うんじゃねぇ!」
「あはは、あんたも素直じゃないわねぇ〜」
「うっせぇ!」
エステルにからかわれたアガットさんは照れながらそう叫んだ。根はやさしい人なんだよな。
「丁度いいわ、アガット、グラッツ。貴方達が調査していた地震の件、彼らにも手伝ってもらう事になったの」
「おお、こっちも正直人手が足りていないと思っていたから助かるぜ。なにせ魔獣は増えるし地震の影響で転んで怪我をして動けなくなる人が出るわでてんてこ舞いだったからな」
キリカさんの言葉にグラッツさんは安堵の表情を見せる。ただでさえ人手不足なのに相当忙しいんだな……遊撃士ってかなりブラックかもしれないな。
その後俺達は普通の依頼をグラッツさんに任せて地震についてツァイス市とヴォルフ砦の聞き込みに向かう事になった。人数もいるので今回も別れて行動する事になった。
「それじゃ今回はあたしとリィン君、アガット、オリビエでツァイス市で聞き込みね。新型のゴスペルの事もラッセル博士に報告しないといけないわね」
「そうだな、まずは博士の元に向かおうか」
俺はエステル達と行動を共にすることになった。フィーにティータと会わないのかと言ったが「会いたいけど私情は持ち込めない、前はわたしがクローゼに先に会わせてもらったしね」と言ったので俺がこっちになったんだ。
ただ「これ以上アネラスやクローゼにエッチな事をされるのは嫌」と言ったのでそっちが本音かもしれない……
「じゃあ行きましょうか」
「ちょっと待て。一言お前に言っておきたいことがある」
「俺ですか?」
エステルの言葉をさえぎってアガットさんが俺に何か言いたいと言ってきた。
「いいか、俺はお前を信用してねぇ」
「っ……」
「猟兵なんざ信用ならねえからな。上の命令だから同行させるがおかしな真似をしたらたたっ切ってやる。それを忘れんなよ」
「肝に銘じておきます」
アガットさんにそう言われた俺はそう答えた。疑われるのは仕方ない、本来は敵対してるんだからな。
「ちょっとアガット!そんな言い方は……!」
「お前も少しは警戒しろ。本来なら俺達は相いれない敵同士だ」
「それはそうだけど……」
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