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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第141話:颯人vs終末の四騎士
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解していたのである。故に、ファラは銀の銃弾が自分の周りを迂回するような軌道を取り始めた時点で最終的にどこが狙われているのかに気付いた。
「甘いですわね」
ファラは銃弾がどういう軌道を描くか読むと、その軌道上に刃を置いた。振るう必要などない。何故なら銃弾が向こうから勝手に刃に切り裂かれてくれるのだから。
銃弾が切り裂かれ、攻撃が不発に終わった事を察したウィザードは舌打ちをしつつファラから距離を取る。この距離はファラの間合いだ。蹴りで対抗する事も出来なくはないが、それよりは一旦距離を取って銃撃なり魔法なりで戦う方がずっと効率がいい。
「よっ!」
距離を取りつつ残ったウィザーソードガンでファラを銃撃する。密度は減ったが、それでも不規則な軌道を描きつつ己に向かってくる銃弾をファラはその場に留まり片方の剣だけで防いだ。
「そこだッ!」
〈チョーイイネ! サンダー、サイコー!〉
「くっ!?」
足を止めたファラに、隙ありとウィザードはサンダーの魔法を叩き込んだ。強烈な稲妻がファラを焼こうと突き進む。
それをファラは見ているだけで終わらせるはずもなく、サンダーに対抗して特大の竜巻をぶつけた。稲妻と竜巻がぶつかり合い、既に瓦礫と化した周囲を更に破壊する。
「く、ぬぅぅぅ……!」
「うぅ……!」
互いに一歩も退かず、稲妻と竜巻の鍔迫り合いは数秒ほど続いた。
だがその状態が何時までも続く訳がなく、均衡は唐突に崩れぶつかり合ったエネルギーは大きな爆発を齎した。
その爆発を両者は利用した。互いに相手の姿が見えなくなった瞬間、ファラは先程同様突撃する。
対するウィザードは、爆発が起こりファラの姿が見えなくなった瞬間別の魔法を発動させた。
〈コネクト、プリーズ〉
ウィザードが魔法陣に手を突っ込むのと、ファラが爆炎を突き破って飛び出してくるのは同時であった。爆炎を抜けた先で彼が何かを取り出そうとしている光景に、ファラは弾き飛ばされたウィザーソードガンの片方を回収しようとしていると察した。
今この状況でウィザード側に武器が増えれば、苦戦するのは自分の方。ならば先に接近してダメージを与えるなりまた武器を弾いてしまえばいい。そう考えていた。
だがウィザードが取り出した武器はファラにとっても予想外の武器であった。
「ハァッ!」
「おっと!」
「ッ! それはッ!?」
ウィザードが魔法で引っ張り出した物……それは先程ウィザードにより弾き飛ばされた、もう1本のソードブレイカーであった。そう、彼はこの状況でウィザーソードガンを取り出しても場合によっては振出しに戻るだけと考え、自分が弾き飛ばしたソードブレイカーの方を取り出したのだ。
ぶつかり合う2本のソードブレイカー
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