暁 〜小説投稿サイト〜
冥王来訪
第二部 1978年
影の政府
三界に家無し その4
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ーニ設計局長であるスフォーニ博士がこう答えた。
「早速、実験場にもってこいの場所が御座います」
「どこだね」
そういって、壁に貼られた世界地図を指で指し示した。
「レバノンに御座います」
「フランスが自国の影響力を強めるために作ったキリスト教の傀儡国家か」
「さようです。今彼の地は、イスラエルとシリアの両軍が国境線沿いに展開し、明日にも軍事作戦を始めんとするばかりです」
「最新型のSU-15で、ユダヤ商人の傀儡国家、イスラエルと対峙するパレスチナゲリラを支援すると言う事かね……」
「既にKGBでは暴徒鎮圧に戦術機が用いられていますから、対人用として軍事利用しても問題ありますまい。
そして、その成果を持って全世界に、対人戦術機SU-15を売り込むのです。
世界に販路を広げ、低価格化したSU−15は、戦術機界隈のAK47になりましょうぞ」

 満足した参謀総長は、スフォーニ博士に対して、こう告げた。
「SU-15の量産化は、何としても急がせろ。いかほど苦労しても構わぬ」
「はっ!
この最新機を持って、近いうちに、ゼオライマーと木原マサキの首を並べましょう」

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