暁 〜小説投稿サイト〜
私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・
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10月になって、ようやく授業が開始される。だけど、まだ、一部の専門科目だけで、あとはオンラインのままだった。最初の登校日、私達ふたりは、申し合わせてニットのAラインのワンピースにヒラヒラした襟の白いブラウスで揃えていった。
同じ、学部だけど学科が違うので、講義も違って、岬とは別々の教室になってしまった。だけど、席に座って授業が終わった後、近くにいた子が話し掛けてきて
「私 天野原光瑠《あまのはらひかる》よろしくネ」
「えっ ううん 私 舟留美海 美しい海って書くの」
「そう 可愛らしい名前やなー ウチはな こう書くんや」と、メモに字を書いて見せてきた。
その後も、何人かと自己紹介をして、教室を出たんだけど、光瑠という子が後からついてきていた。私は、岬の教室を目指していると
「なぁ なぁ ミミちゃん この後 なんも無いんやろー お茶しようよー」
「えっ うーん いいけどネ 私 友達と会うから・・ほかの学科」
「ほな 一緒にナ」と、慣れ慣れしかった。いきなりミミちゃんって・・。
岬の顔が見えると、お互い手を振って
「どうだった? 授業」
「まぁ 最初だしね でも、先生も緊張してたみたい」と、岬は私の後ろに居る天野原光瑠さんを見ていた。
「天野原光瑠です ミミちゃんとお友達になりました よろしくお願いしま〜す」
「うっ ミミ・・・ 友達? あっ 私 白岩岬です」
その後、3人で大学近くのカフェでお茶を飲むことにした。
「二人とも 上品な服なんですね ミミちゃんなんか教室で目立ってました 可愛いって 岬ちゃんもスタイル良いし、美人です さすが東京だ」
「ふふっ 私達 特別に考えてきたのよ お嬢様クラブ」
「へっ なんです? そのお嬢様クラブって?」と、光瑠はブラウンのトレーナーにベージュのストレートパンツなんだけど、サラサラの長い髪の毛で、それを少し掻き揚げるようにして聞いてきた。
「私達 高校も一緒だったの 今 マイナーではやっているのよ お嬢様ごっこ だから、私達も お嬢様ぶってるの 恰好だけネ 本当はお嬢様じゃぁないよ」
「へぇー そーなんだぁー だから、上品そうな恰好なんだ ウチ 見とれたわー そやから、ミミちゃんを見たとき わぁー 上品で可愛いぃー らんまの天童あかねみたいと思って 声掛けちゃった」
「ふふっ ありがとうネ 私 誰も知らないから 不安で だけど、海渡さんが声掛けてくれたから、皆も話し掛けてくれたワ」
「そーだよネ 初対面の雰囲気 やーだよね でもな ウチ 関西やから 気にせーへんねん」
「天野原さん 関西?」
「そーやぁー 関西ゆうても 滋賀県の大津 両親は大阪やけどな 引っ越してなー それでな
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